今日から京都で日本語ボランティアを始めました。これまで、大学という環境でしか教えたことがなかったのですが、京都というユニークな町で新しい出会いが出来ればと始めました。場所は京都国際交流センター。午前中と午後の授業を見学。どちらも10人弱の学習者とほぼ同人数のボランティアが来ていて、あらゆるレベルを殆ど1対1で教えています。続けて来る人もいれば、その日限りの人、今日来ても来週は来ない人、旅行で興味半分で来る人もいるそうです。ボランティアの先生は熱意と愛情で教えている人、何か役に立ちたい、学びたい、知り合いたいという人が多いようです。
午後のクラスで印象的だったのはMさんとペアを組んで学んでいた看護師で中国人のYさん。来日3年目で日本語学校でも日本語を学び、日本で看護師の資格を取り、現在は病院で介護士として活躍しているという頑張り屋さんです。年配の人相手だからおじいさんおばあさんの日本語表現を理解しなくてはいけないのが難しいそうです。日常の仕事や生活の話をしながらMさんは発音や話癖になってしまった「の」挿入を丁寧に注意していました。「あの時」の使い方エラーから「その時」についても説明。的確な説明でした。元本屋さんのMさん、きっと働きながら本を手に取り日本語について学習したのかもしれません。
当日誰が来るかどんな人が来るか、何を学びに来るのかを蓋を開けてからその場で判断、一時間半で学習を提供するのは並大抵の事ではないと思いました。