コロナ休講後、木曜クラスが再開されたものの学習者はなかなか戻ってきてくれません。4月、新学期以来、毎週3−4人程度です。ひょっとしたらクラスが再開されていないと考えている学習者が多いのではとボランティアは何とかしてみなさんに戻ってきてもらいたく、どうしたらいいかと考え始めました。
さて、久しぶりにkokokaの学習者を担当しました。今日は4人。中国からの学習者が3人とMさんと私が担当したウクライナ人のOさんでした。何と6月4日の京都新聞の1面と27面に彼女の記事が掲載されているではないですか。とても嬉しかったです!https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/807737
Oさんはハリコフで出会った日本人の友人のつてで京都に来たのだとか。大学時代に日本語を勉強し、将来は翻訳の仕事をしたかったのだそうです。村上春樹の小説が大好きで、小説の中に出てくる人物の言葉がとても胸に響いたと言っていました。でも、今はウクライナのリモートワークでイラストの仕事をしています。日本との時差のため夜遅くまで仕事をしているため朝早くはなかなか起きられないと、クラスにもギリギリで駆け込んできました。さて、何をしましょうかと聞くと読んだり、語彙や会話など忘れているので取り戻したいという事でした。そこで、たまたま別の人のために準備してあった京都新聞の記事「芭蕉の野ざらし紀行が44年ぶりに再発見」という記事https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/798876を読んでみることにしました。記事を読むには俳句、俳人、挿絵、巻物、その時代についても同時に勉強することになります。記事の内容の理解を段落ごとに、または一文ごとに進め、1時間半で全て終了することができました。読み進めながら少しずつ言葉や言い回しなど思い出して来たようです。この調子この調子!頑張りましょう。
記事の概要
・どうして記事になっているか
「芭蕉の野ざらし紀行」 が一時行方不明だった。
それが、50年後に再発見された。
・芭蕉はどんな人か。
江戸時代の俳人。俳句を作る人。
・俳句とは?
5、7、5音からなる日本の短い詩の形
・ 紀行文とは?
旅のことを書いた文
・「野ざらし紀行」とは?
1686年〜1687年ごろに書かれた。
芭蕉の直筆本。
江戸(東京)から京都などを回った時の旅の文。
俳句、文、挿絵がある。
・いつ?
去年12月。
・どこで?
京都の福田美術館が美術商から購入した。
・関西大学の藤田先生とは?
「野ざらし紀行」を調査した。
・調査で何がわかったか?
絵や直筆から芭蕉のものと判断した。
・これからは?
芭蕉がなぜ絵をくわえたかを考える。
・天理本とは?
天理本という同じようなものがもう一つあるが挿絵がない。
よく理解できました。そしてうまく記事について話せました。
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