2022年11月17日木曜日

11/17


  紅葉シーズン真っ只中。今日もKokoka周辺は観光客でいっぱいです。Kokokaまで東大路通りから歩いて10分ほどですが、何とも明るい照明で照らされているようでした。

 今日集まった学習者の方々は16人。中国、韓国、フランス、マレーシア、台湾、アメリカなどの国々からでした。この新聞記事を読むグループはいつものRさんとCさん。Rさんは歴史の知識もあり漢字もがんばって学習しています。Cさんは将来日本語教師を目指しているだけあって、記事をすらすらと読みこなします。今日、3人で読んだ記事は11月16日の京都新聞 から「御池と釜座」京都政界辞典でした。

 京都の通や町の名前はなかなか日本人でも難しいところがあります。私も京都人ではないので「釜座」を「かまんざ」ではなく「かまざ」と読んでいました。この通りにお茶の釜屋さんがたくさん集まっていたのだそうです。今日の記事はその話ではなく「隠語」としての「釜座」です。京都の政界では「御池」というのは「京都市役所」のこと、「釜座」というのは「京都府庁」のことだそうです。私も色々と勉強になりました。東京では「永田町」といえば「政界」を意味するのと同じで、業界用語のようなものです。アメリカにも、中国にもたくさんあるようです。中央政界と京都政界の「隠語」を確かめ、どんなときに現れ、どのように使うかを学びました。

今日使った言葉:〜を指す、中央政界、〜にちなむ、隠語、耳にする、同様、庁舎、正面、眺める、批判的、邪魔をする、飛び交う、選(挙)対(策)、やゆ、広報誌、配布、〜ぐるみ、対立候補、表沙汰、幹部、街頭演説、暗に、促す、発覚、票、とりまとめ、中立性、懲戒処分、幕引き、人口密度、殺到する、鎖国、幕開け、由来、路地、




2022年11月12日土曜日

11/10

 先週11月3日は文化の日。Kokokaのオープンデーでもありました。来場者は7000人以上だったそうです。そして、いよいよKokoka周辺も秋の色で包まれ、急に華やいできました。観光客も増え、岡崎も人であふれかえっています。

今日の参加者は先週に続いて中国のCさん、中国内モンゴルのEさんです。今日読んだ記事は京都新聞文化会議ソフィアから『「はんなり」時代にも残そう』 でした。まず「消滅危惧言語」について話しました。世界中の先住民族の言葉が段々消えていること、日本では8言語が消滅危惧言語に登録されていますが、良く聞くのが「アイヌ語」でしょう。文化・言語の同化政策のこと、NZのマオリ語が国策として再生のサポートをしていること等を話し、記事を読みました。Cさんが河南語と広東語のの状況、Eさんが幼稚園・小学校で内モンゴル語の授業がされていたのがこれからはかなわないこと等を話してくれました。

消滅危惧言語ではなくても記事によると京都ことばの「はんなり」や「まったり」という言葉も最近ではあまり聞かなくなり、使う人も少なくなってきたということです。言葉は変化するといっても、生活環境やライフスタイルの変化によって「ある状況や気持ちを表すのにぴったり」という数々の言葉が回りから消えていくのは寂しいものです。

今日使った言葉:消滅危惧言語、指す、危ぶむ、同化政策、採択、相まる、継承運動、行う、安泰、御所ことば、上品、形容、授かる、海の幸、知るすべ、等しい

受け身形

取り上げるー取り上げられる 消滅の危機と保護が盛んに取り上げられる。

行うー行われる                         危機言語の保存・継承運動が行われる。

 

2022年11月11日金曜日

10/27

 そろそろ京都も秋の彩りで輝くような環境になり始めました。秋の気色といえば曼殊院ちかくにある武田薬品の薬草園。私は二度ほど行ったことがあるのですが、予約をして許可がないと入れません。今年も年に数回しかない見学会を実施していると京都新聞にでていました。是非学習者の皆さんに行ってほしいところのひとつです。

今日は、京都新聞「地域プラス」に出ていた「栽培3000種、地道さこそ希望」という武田薬品薬草植物園についての記事を読みました。今日の参加者は先週と同じRさんとCさんです。

記事の理解で難しかった点は、京都にある薬草園に日本文学研究者のロバート・キャンベル氏 が訪れたことの関連性、小笠原諸島の希少植物の保護と東京大学、環境省の関係、雲ゲ畑の希少植物と武田薬品薬草植物園の関係、さらにキャンベル氏の若い人たちへの期待など、あまりにも位置情報の差、専門職がどう薬草に関わっているかなど多くのインフォメーションがあったため全体的な記事の目的が把握しにくかったようです。もう少しウォーミングアップで整理してから読み始めるべきでした。記事が少し長かったことも反省。

今日使った言葉:境内、隣接、由来、創出、地道、栽培、絶滅危機、こつこつ、感銘、営み、取り組み、古典籍、精緻、挿絵、担う、立ち向かう、足跡、実利、実益、公益、指摘、育む、保全、軽減、狙い、縮図、生涯、示唆、行方

2022年11月10日木曜日

10/20

今日はRさんと中国広州から立命館大学に留学しているCさん。まだ日本に来て2週間だそうです。立命館では言語学・日本語教育を学び、国に帰って高校で日本語を教えたいそうです。日本にいる間にたくさん友だちを作って日本文化・言語を身につけられるといいですね。今でも日本語は充分。特に新聞記事はすらすらと読め、羨ましい限りです。

今日読んだ記事は京都新聞10月20日の朝刊から「文化庁春移転に暗雲」という記事。京都人は文化庁が京都に移転してくるのを楽しみに待っていますが、ここ何ヶ月か世界統一家庭連合の問題により春に移転するのは無理ではないかとの声があがっているというものです。文化庁というのは文科省の外局であること、その宗務課には8人しか職員がいないため問題の対応に応援が入っているほど。文化庁内で業務が増えていることや被害者弁護団などが問題ははじまったばかりで移転を伸ばしてほしいというのが本音のようです。

今日使った言葉:暗雲、対応、支障をきたす、懸念、延期、行使、双方向、連携、柔軟に、質問権行使、視野、面持ち、時折、長期化、高額献金、見越す、不可欠、収束、案件、行方、思惑

10/13

 今日は常連のRさんと中国内モンゴルからのEさん。中国式の名前も会うのだけれど、モンゴル式の名前がとてもきれいなのでそちらの方を使うことにしました。Eさんは今年の5月に来日、現在京都大学の研究員として一年間農学部で研究を続けることになっています。専門は牧畜経営。日本語は大学で2年間学び、その後は独学で勉強しています。2009年には筑波大学で3ヶ月間日本語を学んだそうです。Rさんのバックグランドも話し、東北大震災のことも話しました。

今日読んだ記事は「京料理 登録無形文化財へ」 という10月13日京都新聞朝刊の記事。無形文化財とは何か、もてなし、しつらいとは?京都の食文化について少し学びました。なかなか京都に住んでいても京料理に接することも、同時に無形文化財となった生菓子も食べたことがないそうです。文科省、文部科学相という政府の仕組みについても少し触れました。留学生は京料理も高くて食べられませんね。御所近くの比較的安く食べられるUというレストランを紹介しました。生菓子は見るだけならばデパ地下でしょうか?私も買わない食べないので、実際に書会するのは難しいですね。お国に帰るまでに一度京料理や生菓子を食べる機会があるといいのですが。 

今日使った言葉:登録無形文化財、審議会、答申、意義、密接、もてなし、しつらい、継承、空間演出、気候風土、華美、餡、意匠、練り切り、告示、

9/1

  夏休み明けの最初の日本語クラス。今日は常連のRさんと中国からのJさん。先日亡くなった稲盛和夫さんの記事を読みました。京都新聞8月31日の朝刊です。稲盛記念館は鴨川沿いにあります。観光客が行くような所ではありませんが、是非そこへ行って、京都の産業について少し学んで欲しいと思いました。京都が有名なのはお寺や神社だけではありません。世界的に活躍しているビジネスや産業もありますね。でも、二人とも稲盛和夫の名前は聞いたことはなくても「京セラ」という名前は聞いたことがあるようです。京セラは町工場からスタートしたこと、稲盛さんの独特のビジネス哲学で発展し、社会貢献していることなどについて記事を読み、話しました。

今日使った言葉:理念、人間重視、着目、アメーバ経営、多角化 、請け負う、創業者、手法、渡米、先見の明、発揮、傘下、経営破綻、再生、名乗りを上げる、尽力、再建

気を付けましょう:

    私は〜Vたいです。                      私は話したいです

    〜さんは Vたがっています。    Rさんは話したがっています。