2022年12月16日金曜日

12/15

  今年最後の木曜午前クラスです。来年は2023年令和5年卯年です。

 寒い朝にもかかわらず18人の学習者が集まりました。中国、フランス、アメリカ、フィリピン等の国々の方です。新聞を読むグループに来たのはいつものCさんと新しく中国内モンゴルから来ている留学生のLさん。自分は内モンゴル地区の東北部の出身なのでモンゴル語は話せないとのこと。国際留学生として7月に来日し、現在京都大学大学院農学部の博士課程四年生だそうだ。植物の栄養学専攻。

 今日は先日発表された「今年の漢字」についての京都新聞の記事。 https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/936590  1年を象徴する漢字を毎年選んでいる事を紹介。では、自分の1年を振り返って象徴するような漢字を選ぶとしたらどんな漢字を選ぶか質問する。Cさんは日本に来て本当に楽しいから「楽」、Lさんは勉強をいっぱいしているから「学」を選んだ。

 「象徴する」とはどういう意味か。「代表する」に似ている。違いは何か?象徴はぱっと目に浮かぶような感じ。日本の天皇が「日本の象徴」と言われていることを紹介した。記事タイトルには「侵攻・物価高」とある。具体的にどういうことかを説明してもらう。ロシアとウクライナの戦争、生活面では物価高・円安との戦いだ。あまり良い意味がない。記事を読み進める内に、サッカーや冬季オリンピックの「熱戦」も意味に含まれていることを知る。大きな和紙に墨で書かれたことから「和紙」について紹介する。その後、和の付く言葉を考えてもらった。和食、和菓子、和室、和服などなど。その後、 これまでの「今年の漢字一覧」を見て、過去に選ばれた漢字と選ばれた理由を考えた。

 少し時間の余裕があったので再び「凡語」を読む。小説・パチンコについての記事。読み終える時間はなかったが、社会のマジョリティーとマイノリティーについて少し考えることができた。

 みなさん、お疲れさまでした。たくさん一緒に勉強しました。私も一杯学びました。感謝!

今日使った言葉: 世相、清水寺、侵攻、直撃、物価高、反映、影を落とす、熱戦、僅差、緩和、銃撃戦、貫首、恒例、絶賛、貧困、余波、生い立ち、マイノリティー、頬を濡らす、偏見

 

 

 

2022年12月15日木曜日

 12/8

 ココカ日本語教室はあと二回で冬休みに入ります。岡崎周辺にも旅行者が戻ってきたものの日本語教室は以前のように多国籍学習者さんの参加はありません。

 今日京都新聞の記事を読んだ人たちは全部で4人でした。いつものRさん、Cさんに加えて 中国重慶市から京都大学大学院で政治学外交史を専門としているCさん。大正時代の中国と日本の外交について研究しているそうです。もう一人はハンガリーから1年のワーホリで来ているNさん。2ヶ月前から京都にあるシェアハウスに住んでいるそうです。

 今日の記事は12月8日京都新聞「凡語」と12月5日の記事「巫女さん正月へ練習・北野天満宮学生ら言葉遣い学ぶ」の二つでした。

 「凡語」の出だしは「京都は水でできているー。」これはどういう意味なのだろうかをみんなで考えました。水がいっぱいあるーどこに?ー地面の下ー何に使う?ー生活、産業、物を作るー京都の有名な食べ物は何だろう?−豆腐などと謎かけしながら話しました。その昔、京都に地下鉄ができたときの話も少しした後、記事を読み始めました。記者は新幹線が京都まで来るのは反対なようだけど、反対しても新幹線はできるだろうとRさん。できれば自分は乗ってみたいと。とても論争を招く記事でしたが、学習者は色々な日本語の表現を学びました。「育む」「光より影が濃い」「待ったの声」「見極める「がらがら」「水を差す」など。もう一つの記事はもうすぐお正月。神社がその準備を始めているという短い情報記事でした。

今日使った言葉:巫女、初詣、授受、祈とう、緋袴、立ち振る舞い、三が日、 公募、神職、本殿、七五三、晴れ晴れ、碩学、盆地、育む、全長、貫く、延伸計画、残土、地元負担、そこかしこ、世論調査、推進、共有林、環境影響効果、評価、地権者、輸送、見込む、在宅、激減、見極める、追い詰める、在来線、水を差す

  

2022年12月2日金曜日

12/1

  あっという間に12月に入ってしまいました。今日から京都の気温はかなり下がりはじめました。朝晩の外気はひんやり。明日からはもっと冷え込むようです。

  今日集まったのは11人。殆どが中国からの学習者さんでした。新聞を読むグループはいつものRさんとCさん。今日用意したのは昨日の京都新聞から「病に向き合う想像力、切実な願いや悩み、人々と共有」という記事を読みました。

 まず、「絵馬」という言葉を知っているか、どこで見るか、何か、どんなことを願うと思うか、絵馬に願いを書いたことがあるかなど二人に話してもらいました。絵馬の起源は8世紀頃にまで遡るそうです。なぜ「馬」のえが書いてあるのか、時代によってどのような移り変わりがあったか、どのようなことを当時の人々は祈願したのかなどを学んだ。現代になってどのような変化があるかも考えた。

 アメリカでも中国でも個人的な願いを共有するという事はないそうです。Cさんが絵馬に願いを書くとしたら 「安全で、無事卒業できますように。」Rさんは「元気で美味しいものが食べられますように。」だそうです。

今日使った言葉:切実、悩み、共有、祈念、境内、縁結び、著書、地層、墨、神聖視、木彫り、奉納、色彩、画題、事典、画工、絵柄、病む、疾病、平癒、語呂合わせ、内臓、疾患、簡略化、収集、郷土史、飯、控える、災厄、簡素、詳細、