2018年12月13日木曜日

12/13


今日(きょう)でkokokaは終(お)わり、冬休(ふゆやす)みに入(はい)る。ボランティア10人(にん)に24名(めい)の学習者(がくしゅうしゃ)が集(あつ)まった。今日のトピックはお正月(しょうがつ)。年末(ねんまつ)からお正月にかけての言葉(ことば)を紹介(しょうかい)する。台湾(たいわん)、中国(ちゅうごく)、フィリピン、フランス、韓国(かんこく)、イタリア、タイ、ドイツ、ベトナム、オランダ、ニュージーランドからの人々。

私はいつものイタリアのAさんとベトナムのFさんに加(くわ)えてフランスからのLさんと話す。FさんとLさんは初(はじ)めてだったのでお互(たが)いに自己紹介(じこしょうかい)をしてもらう。Fさんに鶏肉(とりにく)の部位(ぶい)について習(なら)う。Fさんは肉(にく)を「せしり、むね、もも、もみじ、ささみ」などに切(き)り分(わ)ける仕事(しごと)をしている。

私の仕事[鶏肉を切り分ける]ことです。 👉この文(ぶん)の構造(こうぞう)は「XはYです」であることを確認(かくにん)

Q: [はじめて日本に来た]いつですか?👉この文の構造も「XはYです」
-👉A: 去年(きょねん)の秋(あき)です・二年前(にねんまえ)の六月(ろくがつ)です・たぶん八年(はちねん)ぐらい前です。

今年の漢字(かんじ)が「災(さい)」であることを紹介(しょうかい)。今年自然災害(しぜんさいがい)が沢山(たくさん)あった。例(たと)えば????
 A:洪水(こうずい)、地震(じしん)、台風(たいふう)など
それぞれの国(くに)でどんな自然災害があるか話(はな)してもらう。

今年は2018年、もう一つの言(い)い方(かた)は?👉平成(へいせい)30年。👉来年はOO元年(がんねん)、新(あたら)しい天皇(てんのう)の年(とし)になることを紹介する。

👉どうして二つあるかを確認。

年末なので2018年、個人的(こじんてき)にどんなことがあったか話してもらう。色々(いろいろ)なことがありました。3人のハイライトはどうだったでしょうか?

*今年良(よ)かったことは❓❓❓
(つま)とのあいだに赤(あか)ちゃんができた こと、
今年はよく出かけたこと、
(き)の合(あ)う友達(ともだち)ができたこと、
おばあさんがなくなって悲(かな)しかったけれど、国に帰(かえ)って家族(かぞく)に会(あ)えたこと、
残業(ざんぎょう)がいっぱいで大変(たいへん)だったけど、お金(かね)がたくさんもらえたこと、
Aさんに会えたこと、😀
日本に帰ってきたこと、
(あたら)しい「手作(てづく)りの物(もの)」をはじめて、ウエブサイトを作ったこと、
新しい生活(せいかつ)をはじめたこと など。

みんなに会えてとても楽(たの)しかったです。これからも日本語の学習(がくしゅう)がんばってください。💝💗💓
Fさんの小さい小さい折(お)り紙(がみ)のプレゼントありがとう👀😙

*今日使った言葉(ことば)
年末(ねんまつ)、一羽(いちわ)🐓、骨(ほね)、もって帰(かえ)る 、切(き)る、災害(さいがい)、自然しぜん)、台風(たいふう)、地震(じしん)、洪水(こうずい)、平成(へいせい)、天皇(てんのう)、個人的(こじんてきに)に、元気(げんき)に、漢字語(かんじご)、気(き)が合(あ)う、契約(けいやく)する、残業(ざんぎょう)する、なくなる、死(し)ぬ、悲(かな)しい、置(お)いてくる、光(ひかり)、強(つよ)




2018年12月12日水曜日

11/29

風邪(かぜ)で寝込(ねこ)んでいたため先週(せんしゅう)はお休み。先々週(せんせんしゅう)の分(ぶん)をやっとアップします。

11月も最終週(さいしゅうしゅう)になり、あと二回(にかい)でkokokaも冬休み(ふゆやすみ)に入り(はい)ます。この日は何と27名(めい)の参加(さんか)。イギリス、フィリピン、中国、ネパール、イスラエル、イラン、台湾、フランス、イタリア、スペイン、ベトナム、ルーマニア、ニュージーランドからの人々。トピックは「しりとり」。 各(かく)テーブルに分(わ)かれてしりとりをする。全体(ぜんたい)で活動(かつどう)できる良(よ)いトピックだと思(おも)った。

今回(こんかい)は台湾(たいわん)のSさん、イタリアのAさん、フランスのLさん、途中(とちゅう)からイスラエルのEさんが加(くわ)わる。いつものFさんがお休(やす)み。常連(じょうれん)のAさんがリーダーシップをとってくれて、積極的(せっきょくてき)に会話(かいわ)を進(すす)めてくれる。すばらしい進歩(しんぽ)!それぞれ、個人的(こじんてき)なパートナーの出会い(であい)などを話(はな)し合(あ)う。

1,[わたし日本に住(す)むようになった]きっかけです。を練習(れんしゅう)する。
 --> 日本のゲーム、彼(かれ)に会ったこと、旅行(りょこう)したこと、彼女との結婚(けっこん)、などなど。

2,Placeaction verb & Placestative verb  を確認(かくにん)

3,「〜たり〜たりした」の使(つか)い方(かた)を確認(かくにん)。-->いろいろなことをした時(とき)に使(つか)う。

*この日に使った言葉(ことば)

選ぶ(えらぶ)、理由(りゆう)、自然(しぜん)、手作りもの(てづくりのもの)、生地(きじ)、しぼり、自閉症(じへいしょう)、集中(しゅうちゅう)する、技術(ぎじゅつ)、作家(さっか)、〜はまる、ごますり、おせじ、安部公房(あべこうぼう)、砂の女(すなのおんな)、村上春樹(むらかみはるき)

2018年11月24日土曜日

11/22

紅葉(こうよう)目当て(めあて)で最近(さいきん)は観光客(かんこうきゃく)でどこもいっぱいだ。今日はちょっと雨模様(あめもよう)。バスで岡崎(おかざき)まで行った。バス停(てい)でも人でいっぱいだった。

今日はフィリピン、リヒテンシュタイン、ニュージーランド、中国、フランス、台湾、イタリア、イラン、アメリカ、ロシア、オランダからの16人。ちょっとピークが過ぎたのだろうか、先週に比べて少なめ。トピックは日本の音楽(おんがく)。

いつものFさんがお休み。また風邪(かぜ)だろうかとAさんと心配(しんぱい)していたら、おばあさんが亡(な)くなって、ベトナムに帰っていたそうだ。遠(とお)く国(くに)を離(はな)れて家族(かぞく)の不幸(ふこう)にあうのはつらい。それで、今日はイタリアのAさんとオランダのEさんと話す。AさんがEさんに質問(しつもん)して、いろいろと聞き出した。Aさんはオランダ人、同志社(どうししゃ)大学で政治学(せいじがく)を勉強している。修士(しゅうし)と博士課程(はかせかてい)で べんきょうしているから、京都に5年いる予定(よてい)だそうだ。

いつ京都に来ましたか?−>8ヶ月前(はちかげつまえ)に来ました。8月8ヶ月のちがいを確認(かくにん)

何歳(なんさい)ですか?−>28歳(さい)です。*発音(はつおん)を確認。にじゅうはっさい

京都のどこがすきですか?−>生活環境(せいかつかんきょう)がすきです。たとえば、古い建物(たてもの)も新しい建物もある、かも川を散歩(さんぽ)できる、ひえい山(ざん)が見える、神社(じんじゃ)や寺(てら)がたくさんあるし〜
 *〜し〜しの使い方を練習(れんしゅう)
 *できる、れる、られるの練習

お母さんはいつきますか? −>12月19日来ます。そして、1月3日かえります。
12月19日から1月3日までいます。
 *カレンダー日にちの確認。 ついたち、ふつか、みっか、よっか、いつか、むいか、なのか、ようか、ここのか、とおか

今日つかったことば:和食(わしょく)、洋食(ようしょく)、懐石(かいせき)、つけ汁(じる)、安全(あんぜん)、仏教(ぶっきょう)、ただ、大みそか、元旦(がんたん)、おせち料理(りょうり)、鐘(かね)をつくー>108(ひゃくやっつ) 、長い関係(かんけい)
      









2018年11月18日日曜日

11/15

この季節(きせつ)、Kokokaがある岡崎(おかざき)は段々(だんだん)彩(いろど)られていく。今日もとてもきれいな秋晴れ(あきばれ)の一日だった。

この季節は毎日学習者の数がとても多いそうだ。今日は全部で22人。台湾、ベトナム、スペイン、韓国、フランス、中国、イタリア、英国、アメリカ、イラン、ドイツ、リヒテンシュタインからの人々。トピックは地下鉄の名前とその漢字。京都人以外だと日本人でも読めない漢字がある。

先週(せんしゅう)に引き続き(ひきつづき)、イタリア人のAさん、香港(ほんこん)からホームステイに来ているVさん、ベトナムのFは元気になって参加(さんか)。 同じメンバーなのでちょっと復習(ふくしゅう)。「V-stem+すぎ、V-taばかり」の使い方を確認(かくにん)する。先週いなかったFさんにベトナムの朝(あさ)ごはんについて聞(き)く。

「Vて+ばかり」は「いつも〜ている」という意味(いみ)。
 例:食べてばかりいる。ねてばかりいる。ゲームをしてばかりいる。

「Adj.   Vstem.+すぎる」は「とてもAdj、いっぱいV」という意味。
 例:あま あますぎる=すご〜くあまい
   きたな きたなすぎる=すご〜くきたない
    たべ たべすぎる=とってもたくさんたべる

「なかなか〜できない」は「かんたんに〜できない」という意味。
 例:なかなか勉強(べんきょう)できません。
   天気(てんき)はいいし 、仕事(しごと)はいそがしいし、なかなか日本語の勉強   はできません。

今日使った言葉(ことば)
 子供(こども)のせわをする・めんどうをみる 、飲茶(やむちゃ)、残り物(のこりもの)、習慣(しゅうかん)、じゅうぶん、おやつ、小豆(あずき)、あんこ、どんぶり


   

2018年11月9日金曜日

11/8

 出町からkokokaまで毎回自転車で行く。秋も深まり、鴨川沿いを走るのはすごく気持ちが良い。このお天気がずっと続きますように。

 今日は19人の学習者が集まった。オーストラリア、中国、スペイン、ルーマニア、韓国、アメリカ、イタリア、フランス、台湾、ベトナム、イランから。トピックはエコバッグとその中身。

 私は香港から来ていて二週間ホームステイをしているというVさん、いつものイタリア人のAさん、台湾から三ヶ月来ているというCさんの3人。いつものベトナム人のFさんは風邪(かぜ)のためお休み。早く元気になって来週会えると良いけど。

 3人がいっしょに会話するのは初(はじ)めてだそうだ。まず、詳(くわ)しい自己紹介(じこしょうかい)をしてもらう。

今日のチェックポイントは

1,「Adj.い+Verb」の時は「Adj.く+V」となること。
   例(れい):なが滞在(たいざい)する−>なが滞在する。
2,Durationを言うときは「に」をつかわない。
   例:三ヶ月間(さんかげつかん)います。−>三ヶ月間います。
3,Point of timeの場合(ばあい)は
    例:9月来ました−>九月来ました。
4,とてもフレッシュだと言いたいときは「Verb-stem+たて」をつかう。
   例:やきたてのクロワッサンです。
     つくりたてです。
   よく似(に)た表現(ひょうげん)−>Verb ta-form+ばかり
   例:やいたばかり、つくったばかりです。

新しい言葉(ことば)
   不動産(ふどうさん)、ローン、頭金(あたまきん)、かむ、のみこむ、相手次第   (あいてしだい)、お返(かえ)し、 など。

後半(こうはん)それぞれの国の不動産状況(ふどうさんじょうきょう)、おみやげ、朝ごはんなどについて話す。どこの国も都市(とし)は不動産が高(たか)く、銀行(ぎんこう)のローンを組(く)むのも頭金(あたまきん)が高すぎること、若(わか)い人は家が買えない。田舎(いなか)へいけば、家も土地(とち)も安い。これは日本でも同じ。
香港(ほんこん)もイタリアも台湾(たいわん)も朝ごはんは店(みせ)で買うらしい。日本のように朝ごはんを家でつくって食べるのはめずらしいようだ。

   

2018年11月1日木曜日

11/01

秋晴れのきれいな一日。朝晩がだいぶ寒くなってきた。3日にKOKOKAのイベントがあるので今日は日本語カフェの練習(れんしゅう)をする。今日も台湾(たいわん)、スペイン、中国、オランダ、韓国(かんこく)、アメリカ、アルゼンチン、フランス、ベトナムからの学習者が21人集まった。ほとんどが中級レベルの学習者だ。

私はいつものベトナム人のFさん、アルゼンチンのAさんと話をする。話の話題(わだい)がなかったので、Fさんが道にまよった経験(けいけん)を話し始めた。京都のほそい道はきちんと「整理(せいり)されていない」・「ごちゃごちゃしている」ためにわかりにくい。Aさんが「「組織(そしき)」とどうちがうのか質問する。組織はグループで「せいりされている」は状態(じょうたい)をあらわす動詞(どうし)。

少数(しょうすう)・多数(たすう)と少数派(しょうすうは)・多数派(たすうは)の使い方をかんがえてみる。
 アルゼンチンではLINEをつかっているのは少数だ。多数がWhatsAppをつかっている。
 アメリカの多数派(たすうは)は難民(なんみん)が来てほしくないとかんがえている。


つぎにリベラル・進歩的(しんぽてき)な考えについても話す。NZの首相(しゅしょう)が女性(じょせい)で産休(さんきゅう)をとって休んだこと、女性(じょせい)が選挙(せんきょ)に参加(さんか)した初(はじ)めての国であることなど話す。

アルゼンチンとベトナムについても話してもらう。アルゼンチンは税金(ぜいきん)がとても高く、政治家(せいじか)や組合長(くみあいちょう) の汚職(おしょく)で政治(せいじ)も経済(けいざい)も期待(きたい)できないそうだ。

今日出たことばは、管理社会(かんりしゃかい)、圧制(あっせい)、共産主義(きょうさんしゅぎ)、資本主義(しほんしゅぎ)、自由経済(じゆうけいざい)、発展(はってん)、脱税(だつぜい)、性同一障害(せいどういつしょうがい)、社会運動(しょかいうんどう)、議会(ぎかい)、赤字(あかじ)、独裁者(どくさいしゃ)など。

むずかしいトピックをやさしい日本語で話すのがおもしろい。

10/25

岡崎の周辺が紅葉し始め、秋らしくなってきた。今日も学習者は22名と多い。ベトナム、中国、イタリア、トルコ、オーストラリア、インド、フランス、韓国、スペイン、アメリカ、台湾、アルゼンチン、ドイツ、オランダからの学習者。

 ベトナムのFさん、イタリアのAさん、アルゼンチンのAさんと話す。話すトピックを考えてきてほしいと頼んであったので、Fさんから「紅葉」について話したいと申し出があった。「紅葉」の意味が分からなかったので、葉っぱの「みどり」が何色になるか質問する。あか、きいろ、ちゃいろ、オレンジになるということから、〜くなる、〜になるを練習。Aさんが「なつかしくなる」と「なつかしくて」は同じか質問がでる。使い方の違いを説明。「インドが懐かしくなった」「インドが懐かしくて、また訪ねようと思った。」

Aさん二人とも日本人女性と結婚していることから国籍法について説明。国籍と戸籍の違い、永住権について学習。Fさんが技能実習生であることから日本の受入制度が変わることについて話す。ベトナムの実習生の自殺についてのニュースにつて話し合い、実習生の現状について話してもらう。

今日の新しい言葉は 責任、客観的、裁判所、許可、多民族、大陸と島国、独立戸籍、学歴、少子化、留学生、肉体労働など。


10/18

今日も大勢の学習者が来館。ベトナム、イラン、中国、、フランス、台湾、オランダ、スペイン、イタリア、アメリカ、イギリス、タイ、トルコ、インド、韓国と多国間にわたる。総勢25名を10名ほどのボランティアでチームを組む。ほとんどが初級者、それぞれにレベルはバラバラなので1対1で話すのが理想的なのかも知れないが、そうはいかない。トピックは助数詞。数え方。
私のグループはベトナムのFさんとイタリアのAさんに加えて以前参加した香港のMさん、新人のパレスチナのSさん。Sさんは同志社の大学院でアメリカンスタディを専攻している。

先週からの続きで簡単な自己紹介をしてから比べる、比較の表現を練習する。A
よりBの方が〜です。Q:AとBとどちらの方が〜ですか−>A:A/Bです、の方です、の方が〜です。A/Bに節が入る形を練習する。
その後、日本の好きなところと嫌いなところをあげてもらう。
嫌いなところは 駐車場などでマナーが悪い、障害者スペースに平気で車を止める。
        障害者に対しての尊敬の気持ちがない。
        包み紙が多すぎる。すぐにレジ袋に商品を入れる。
好きなところは リサイクルが徹底している。(再生紙という言葉を紹介)
        伝統文化が好き
        治安が良い。(交番が多い)
          *治安が悪いという事はどういうことなのかあげてもらう
           夜遅く歩けない、泥棒、すりに気を付けなくてはいけない、留守           に出来ない、殺人が多いなど。
        店が色々あって便利
今日勉強した言葉は ちゃんぽんで話す、母語、火山、外交、地下水、浄水、分解など。
         

2018年10月11日木曜日

10/11

どんよりひんやりとした秋の木曜日。最近学習者の数が増えている。今日もイギリス、フランス、中国、台湾、ベトナム、フィリピン、イラン、オランダ、インド、アメリカ、韓国、イタリア、エクアドールからの19名。私がトピック担当。前回に続いて日本語の表記について話す。ひらがな、カタカナ、ローマ字は音を表し、漢字は意味を表す。漢字仮名交じり文「私は日本人です。ニュージーランドから来ました」を読ませ、どんな時にそれぞれの文字を使うかをみんなで考える。日本人は小学校では1026、中学校で 1110 、合計2136の漢字を学ぶ。だから、これだけ学べば新聞が読めるからがんばろうと締めくくった。

いつものFさん、先週のAさん、先々週のGさんにJさんが加わった4人で会話を始める。Aさんに自己紹介をしてもらい、Jさんにインタビュー。Fさんに自己紹介、Gさんにインタビューをしてもらうという方法で4人のことを知り合えるようにした。それぞれベトナム、イタリア、中国、フィリピンと国が異なることから出身地の位置情報も聞きあった。4人の共通の悩みは日本語の会話が上手くならないこと。たくさん聞くこと、読んで語彙を増やすことを勧める。今日はそれぞれに日本文化の好きなところ、嫌いなところについて話してもらう。Gさんが好きなのは日本の伝統文化だという。祭、五山の送り火までは出たものの、後が続かない。歌舞伎、能、お茶、お花、踊りなどの単語を与えて思い出してもらう。Fさんは神社やお寺ということで日本の宗教、神道、仏教、キリスト教などにふれるが、ここでも単語が思い出せない。やはり日常的に使ってない言葉は難しいようだ。Aさんは「特に好きなところも嫌いなところもない」そうだ。Jさんは日本の果物だけ。嫌いなところはゴミの出し方が難しい、家具付きのアパートや家がない、何でも見た目を気にしすぎる、包装が過剰、プラスチックやジャンクのチラシが多すぎる、車を止めるときのマナーが良くない、乗り物の中でも行儀が悪いなどがでる。会話の途中、「〜にする・〜くする」「気にする・気にしない」の使い方を練習。Aさんが「僕の日本語より妻のイタリア語の方が上手です」と言いたかったことから、来週は比較の仕方を勉強しようということになった。また来週も来てくれますように。

2018年10月10日水曜日

10/4

あいにくの雨。参加者が少なくなるかもと思っていたら、15人集まった。イタリア、台湾、イギリス、ベトナム、韓国、ラオス、フランス、インド、イラン、中国、オランダから。トピックは神無月、台風情報について。

今週はいつものベトナム人のFさんと新人のAさん。Aさんはイタリア人で日本人と結婚していて宇治に住んでいるとか。仕事は京都。ゲストハウスを経営している。来年の2月に二人目の子どもが生まれますーと言えるように整理する。助詞の「に」の使い方、「人のカウンター+目」、「が」生まれる。相変わらず「〜ていません」の使い方が難しい。「日本語はずっと勉強していません」が「勉強しません」になる。妻と奥さんの違いも指摘する。Fさんも子どもがいるので、子どもの国籍について話してもらう。どんな子どもに育ってほしいかを話し合う。「子どもに〜てほしい」の練習。成績、楽しむ、押しつけるなどの語彙を学ぶ。「と」はN1とN2、「S1、それからS2」を確認。「S時」を使うときは、「の」を挿入しないことを注意する。「若いみたい」〜「若く見える」 の使い方を練習。二人ともエラーがあってもよく話せるし、話す意欲があることが嬉しい。日本にいて「気になること」を話してもらいたかったけれど、少しトピックのレベルが高すぎたかもしれない。こちらからノーベル賞受賞者の数え方が気になること、ナショナリズムがこういう時に出ることを話して話題のきっかけにした。ベトナムは日本的で、イタリアは外国籍を取ったイタリア人は外国籍と考えるとのこと。う〜ん、それは何故かまでは話し合えなかった。

2018年9月27日木曜日

9/27

徐々に秋めいてきた京都。今日は参加者16名。中国、イラン、UK、アルゼンチン、ラオス、韓国、AU、イタリア、インドネシア、香港、フランス、ベトナム、タイからの学習者で、顔なじみになった数人と新しく来た人、久しぶりに現れた人がいる。ボランティア9名。トピックは身体の部位について。

何かの手違いからかなぜか私は6名の学習者とグループを組むことになった。香港のMさん、オーストラリアのTさん,中国のSさんとGさん、いつものベトナムのFさんとアルゼンチンのAさんだ。Aさんが先週はビザ取得のため大阪の大使館へ行ったと話し始めたことから領事館と大使館の違いを説明。いつものように各自自己紹介から始めてもらい、それに対する質問形式で話してもらう。私はあくまで発音、表現の訂正、言葉や表現のサポートをするという方法をとった。
Mさんは来月で日本滞在二年目になるそうだ。日本語学校に行っている。現在の趣味は陶芸で清水焼に興味があるそうだ。TさんはAIの技師。オーストラリアの会社に勤めていて、京都で活動。アボカドを取るロボットを作ったのだそうだ。ケータイでみんなにビデオを見せてくれた。ここから理系の人、文系の人という表現を練習。どちらかに偏るのではなく、科学と人文、両方の理解も大切だということを話す。SさんとGさんは京都造形芸術大学の大学院生。「試験に合格」して留学してきたのだとか。Sさんはアニメの「非人間」の「擬人化」をどう表現するかを勉強中。Gさんは近代建築に「伝統」を融合する事に関心があり、中国、日本の茶室空間を比較している。Fさんの日本での地位とベトナムでの専門職、Aさんの昔と今の考え方の違いも再び話してもらう。「農薬」使用は全く間違った方向ではないこと、「科学が全て優先されるのではなくモラルも考えなくてはいけない」ことなどを話す。カズオ・イシグロの「私を離さないで」のクローン人間のことや、近い将来細胞から肉を作り出せるようになること、超音波が中国の一人っ子政策のため性別鑑定に使われ、女の子の場合は中絶という現実についても話す。一人一人は沢山話せなかったけれど、トピックが多岐に亘り内容的には興味深いものになった。

2018年9月25日火曜日

9/20

先週の25名から今日は13名の参加者になる。お天気が悪く、雨のせいではないかと考えられる。殆どが初級と中級。韓国、中国、イラン、イタリア、アメリカ、ベトナム、イギリスから。トピックは簡単な動詞。私はベトナムのFさんと韓国のKさん。Kさんは韓国からの留学生で大学院でMBAを勉強すべく願書を出したところだという。二人とも1児の母。FさんにKさんをインタビューしてもらい、情報を聞き出してもらう。次にKさんがFさんに。殆ど私が介入する必要はなかった。相変わらず状態の「〜ている」の使い方が難しいようだ。Fさんのベトナムでの仕事の説明も「し」の発音もだいぶ上手になってきた。彼女は農夫の家を回り、稲の植え方や、害虫の駆除の仕方を教えていたらしい。母国では立派な技師であるにも関わらず、日本で鶏肉工場の実習生として働いている現状を考えると辛いものがある。しかも実習生は家族を連れて来られないためご主人と子どもを国に残してこなくてはならないというのは人道的にどうしたものだろうか。

9/13

なんと今日は25名もの学習者が参加。毎週人数の揺れが激しいのに驚かされる。中国、台湾、イラン、タイ、イギリス、ベトナム、ドイツ、イタリア、韓国、アルゼンチン、エクアドール、カナダ、インドネシア、ラオスと今までで一番の多国籍グループだ。以前参加していたアルゼンチンのAさん、ベトナムのFさんとMさん3人を担当する。Aさんが久しぶりだったので夏休みどうだったかを他二人に質問させる。Vーていく、来るの違いを復習。台風があったことからベトナムの季節についても話してもらう。南部と北部では天候にかなり差があるらしい。日本の移民政策が保守的であることから、積極的、消極的の言葉の使い方を練習。少子化についても話す。移民の受入と少子化を考えると日本の将来はロボットに頼らざるを得ないのではないかと冗談も言い合った。また、Mさんの生活が単調でつまらないということから、日本人と交わることの難しさ、深い関係になるところまで付き合えない事など話す。グループを作るときには日本語のレベルだけでなく興味の対象が同じであるかどうかや年齢層も考えなくてはいけないと思った。

9/6

夏休み明けの最初のクラス。何と20名の学習者が参加。イギリス、韓国、台湾、ベトナム、イラン、アメリカ、ラオス、中国、インド、フランス、スイスと多国籍。初級レベルの人が多い。トピックは家庭で見る布製品の違いと使い方。タオル、ハンカチ、ふきん、手拭いなど。人数が多いため私はベトナム人のFさん、Mさん、Maさんと台湾からのRさんと4人を担当する。ベトナムの3人を揃えたのは結果的に失敗だった。Rさんの自己紹介から4人で質問し合いながら情報を聞き出す方法をとった。ホワイトボードを使っていたので、残念ながら記録があまり残っていない。京都は台風の被害が大きかったことから、台風が来ていたとき、何をしていたか話してもらう。停電、風邪がビュービューふく、窓がガタガタいう、雨がザーザー降る、屋根が飛びそうだなどという表現と使い方を練習。Rさんは9月13日に帰国のため今日が最後だった。

2018年8月4日土曜日

8/2


今日で前半終了。
明日から約一ヶ月間の夏休みに入る。今日も猛暑。多くの学習者はkokokaでしか日本語で話す機会がないという。なかなか日本人社会に入って話すのが難しいようだ。今日の学習者は中国、台湾、フィリピン、アメリカ、韓国、アルゼンチン、フランス、デンマーク、ベトナムからの12名。
私はベトナムのFさん、アルゼンチンのAさんと会話する。Aさんは日本人と結婚、子どもがいる。ホテルでコンシェルジュをしながら自分のビジネスがある様子。結婚前は世界中を旅していたそうだ。今の生活も自分も段々つまらなくなってきたと言う。
まずAさんの紹介をもう少ししてもらう。次にAさんがFさんのことを聞き出し、知り合うという方法で話してもらった。途中、半島、湾、登場人物、文献、見た目、ヒッピー、ツーリスト・ガイド、計画的、技師、発達、低農薬汚染、大豆などの語彙の使い方、「〜事が出来ない」「しょっちゅう〜する」「〜に同化する」「〜てしまう」など文型確認ができた。Fさんがベトナムにいたときは農業の技術指導を行っていたため米や野菜の植え方について話してもらう。一方、アルゼンチンのように大きな土地では機械や農薬を使って行う大量生産の農業と違うことが会話からわかってきた。アルゼンチンでは広大な土地で大豆を育て輸出しているらしい。Aさんは昔は自然農法に共感していたが、今は人口増加と食糧不足を補うため新しい農法が必要だと言う。自分はもうシステムの中に入っているから考え方も生活も変わったとか。学習者もボランティアもこの場で個人的な生き方についてシェアし、それを日本語で話せるというもの面白いと思う。

7/26


 再び暑い一日。もう猛暑が始まって2週間ほどになるが、一向に涼しくなりそうにない。しかもまだ8月にもなっていない。そんな中学習者が16名集まった。韓国、中国、台湾、ラオス、アルゼンチン、スペイン、ベトナム、デンマーク、フィリピンからと9カ国に及ぶ。
 この日のトピックはto wear。着る、はく、つける、はめる、締める、さす、かける。日本語は対象によって動詞が異なること、対義語も紹介。なかなか良いトピックだと思った。毎回の事ながら10分では短すぎ、紹介だけに終わってしまうのが残念だ。
 いつものFさんに加えて以前一度話したベトナム人のMさん、中国からのRさんと話し始める。年齢も近いことから良い組み合わせだと思った。少ししてから、もう一人韓国人のPさんという男性が加わり、全部で4人の会話になった。FさんとRさんが実習生、Mさんが主婦、Pさんは韓国で映像関係の会社を経営していた人だ。日本人の奥さんとのあいだに子どもが出来たため京都に移り住むことになったとか。
 特に話したい話題はないようなので、とりあえず文化の違いについて話してもらうことにした。まずは食事。日本の食べ物は塩分が多い、味が薄いとだれの口にも合わないようだ。中国、韓国、ベトナムは揃って唐辛子のきいた辛い食べ物が多い。「辛い->辛さ」と形容詞から名詞形に変換し、使い方を考える事を試みた。唇も舌もヒリヒリするほど辛い食べ物を日常的に食べているらしい。
 どの国も主食は米。野菜の量が日本に比べずっと多いのだそうだ。特に緑の野菜。西洋諸国に比べ日本人の野菜の食べる量がかなり多いと思ったが、最近は肉の量が多くなったため、そう思われるのかも知れない。
 お風呂とシャワーの話になり、「お湯を流しっぱなしにして浴びる」という表現から-「〜ぱなし」の意味と使い方を確認。今日はあまりまとまりがなかった。反省。学習者の組み合わせが課題だと思った。

7/19


連日京都は38度以上の猛暑。昨日は39度、今日は39.8度。命に関わるような危険な暑さと警告されている。そんな中、参加者は16人。外を出歩いているよりはkokokaに来ていた方がいい。出身国は台湾、中国、シンガポール、ベトナム、米国、ルーマニア、カンボジア、韓国、フィリピン。私は今日で最後のOさんとベトナムのFさんと話す。
 FさんにOさんのこの三ヶ月弱の滞在について聞いてもらう。今回の旅の目的、予定どおりにしたいことが出来たか、何が一番楽しかったか、台湾に帰ってすぐにしたいことは何かを中心に話してもらう。第一の目的は何と日本語の会話練習だったそうだ。月曜日の休館日以外は毎日kokokaで会話練習。ほとんど午前と午後のクラスに参加している。これだけ熱心に練習すれば上手になるはずだ。休みの日にはせっせと観光と美味しい物ハンティング。京都の観光地やレストランについては私よりもよく知っている。随分色んな所を紹介してもらった。楽しかったことは苔寺、瑠璃光院、延暦寺を見て回ったことだそうだ。Oさんは日常会話をおし進める力がある。今度帰ってくるときまで台湾でも練習し、会話力を維持できると良いのだけれど。
 話の流れからFさんの生活環境について話す。ベトナムにいるときに京都での実習がとても良かったと聞き、期待を持って来たものの冬の暖房、布団が十分でなかったこと、夏は冷房がないため部屋が暑くて寝られないことなとがわかった。実習生の生活環境を整えておくのが雇い主の義務のはずだ。「冬は暖かく生活できるように、夏は涼しく生活できるように準備するべきだ」という表現を練習する。日本人としてはとても恥ずかしい。Fさんの若さと明るさで何とか2年近くきたもののあと1年、何とか過ごしやすくなる事を願う。ミーティングで外国人のための法律相談を勧めてみたらどうかと言う意見が出た。
Oさんが元気でいる限りはまた日本へ来てくれるだろう。彼女と知り合えて台湾について大いに学ぶところがあった。

7/12


今日は参加者が14名。出身国はスペイン、中国、フィリピン、韓国、ベトナム、台湾、タイ、ルーマニア。先週に続きOさんと会話。1対1の会話だったのでOさんの生活や今回の水害について話す。
 台風や洪水、地震は台湾も多いため、あまり驚きはしなかったそうだ。「〜を通過する」「〜に土砂崩れがある」「水害がある」など、相変わらず助詞が難しそうだ。土地の話をしていたら台湾にも高雄、岡山、松山という場所があるとか。日本人がつけたのだろうか。
 「民宿の女将さんが〜てくれた」を復習。もうすぐ帰国するのでお土産も買わなくてはいけない。「もし〜たら、〜で〜を買おう思う。」も練習。こちらも精力的に最適のお土産を探し回っている。三食とも外食なので、あちこち美味しい物を求めて動いている。担々麺の六傳屋、イノダコーヒー、高島屋の恵亭、河原町三条の都野菜などなど。基本的に日本滞在をフルに楽しんでいる人だと思う。

2018年7月7日土曜日

7/5


 台風7号の影響で京都各地は大雨、土砂崩れ警報が朝から続く。松ヶ崎、修学院も避難勧告がでているため、今日の参加者は少ないだろうと思っていた。実際交流センターが開館するのかも疑わしかった。9時リーダーからいつもどおりと連絡が入る。大雨の中、バスと徒歩で行く。学習者は台湾、NZ、ベトナム、フィリピンからの6名。ボランティアが7名。一対一で対応する。もうすぐ七夕であるため、トピックは七夕。みんなでこよりを作り短冊に願い事を書き、笹の枝に飾る。ついでに歌を振り付けを付けて唄うという楽しいイベントとなった。
 私はOさん一人を担当。もうこれで4〜5回は組んでいるだろうか。やはり続けて一緒に話せるのが楽しい。みんながもらった北斎の葉書について少し説明。江戸時代の木版画、家という接尾語の使い方などなど。今週は何をしたの?から始まり、6月30日に色々観光したことについて話してもらった。先生からもらった一日乗車券を使って、二年坂-スタバ-晴明神社-MK社員食堂-大徳寺-四条水無月の店までを詳しく話してもらう。なぜ一日乗車券を6月30日までに使わなくてはいけなかったのか、朝の二年坂はどうだったか、スタバで何をしたのか、バスルートの説明、社員食堂とは?そこまでの詳しい道順、水無月の店ではどうだったか、だいぶ話せるようになった。同じことを三回ぐらい繰り返して話してみる。毎日毎日をフルに動き回っているとても行動的な人だと思った。それにしてもMKの社員食堂の情報まで知っている外国人は何人いるのだろうか。

6/28


 今日は私がトピック担当。日本語の文字・かたかなについて学習する。かたかなが何に使われているか、どこから来ているか、どのように使われているかを考える。10分ではなかなかコミュニケーションをみんなで取りながら考える作業はむずかしい。
 学習者は韓国、台湾、イギリス、フィリピン、NZ、中国、AU、米国からの15名。私は先週と同じく台湾からのOさんとRさん、ベトナムのFさんと話を始める。3人が今週したことについて話してもらう。Fさんは相変わらず「し」の発音が難しい様子。昨日伊根に同僚と魚釣りに行ったこと、明日友だちが来て釣った魚を天麩羅にすることなど話す。午前中5時から1時まで仕事をし、その後同僚の車に乗せてもらって伊根へ。鯖と小アジがたくさんとれたそうだ。片道2時間かかり、夜8時ごろ帰宅。また翌日早朝の仕事に備えなくてはいけない。研修生とはいえタフな生活だ。でも、彼女の明るい性格があまり大変さを感じさせない。ベトナムに子どもを残しての研修らしい。RさんとOさんは出町柳で待ち合わせて流し素麺を食べに貴船に。写真をみせてもらう。待ち合わせまでに各自したことを説明。「鴨川に沿って歩く、〜で〜を買って〜で食べながら待つ」など練習する。二人とも京都の生活を満喫しているようだ。

6/21


トピックは期間の表現。1日、一週間、一ヶ月、1年。間違えやすい項目なので役に立つと思う。コンテクストに入れて使ってみればもっと良いかなと思った。始まるころまでに学習者は19人。先週に引き続き、OさんとFさん、新しくKさんが加わった。Kさんに自己紹介をしてもらう。まだ京都には着いたばかり。地震が起きた時はまだ飛行機の中、到着してWi-Fiがって初めて地震が起きたことを知る。日本語は30年あまり使っていないので錆れてしまっているとか。関空から京都までは交通機関がストップしていたため、自力で難波から京都にでる。着いたのは夜中だったそうだ。月曜日に地震があったことから「〜ている時に地震が起こりました」「地震が起こったときに〜ていました」とその時の様子をそれぞれ説明してもらう。Fさんは仕事が既に始まっていたそうで、天井の機械から下がっている鶏が大きく揺れてびっくりしたそうだ。ベトナムには地震がないという。Oさんは醍醐寺に行く途中。随分早くから出かけていたものだ。台湾でも地震はしょっちゅう起こるのであまり驚かなかったとか。状況を説明するのは難しい。しかし、だいぶ説明できるようになっている。やはり日本にいて毎日日本語に接していることの強みだろう。Fさんの日本語も随分進歩していると思う。また、今日のトピックから発展させて「日本語を勉強し始めて〜ぐらい経っている」を質問、説明、会話へと発展させてみる。ベトナムの人が台湾にも沢山いること、特に女性が子どもの世話やお手伝いさんとして働いていることを知る。Oさんによると台湾の女性はよくなりすぎて家事をしたくないのだそうだ。Fさんは家族に仕送りをするため日本で実習生として働いている。アジアの国の経済格差がここにもある。今日は「わかる」と「知る」の違い、「繋ぐ」と「がる」の違いなどに触れる。

6/14

今日のトピックは日本の四季。各国の季節の食べ物などを話していた。学習者はアメリカ、中国、韓国、フィリピン、カナダ、台湾、タイ、ベトナム、ラオスから全部で16名。私は先週に続きRさん、Oさんと新しく加わったベトナム人のFさんの3人を担当。新人のフェンさんにもう少し詳しい自己紹介をしてもらい、RさんとOさんに質問をしてもらう形を取った。Fさんは実習生として京都の鶏工場で働いている。休みは週二日だけれど、その間はほとんど日本語を勉強しに来ている。工場では肉を部位に切り分けているとか。部位の名称、胸肉、ささみ、手羽先、手羽元、首、足(もみじ)などに切り分ける作業。既にもう2年この仕事をしているそうだ。「促音実習」、「し」の発音を何度も注意、「おぼえ・ていません」、「〜を〜に分ける」「〜のは大変です・楽しいです」の使い方を練習する。Rさん、Oさんも暖かくサポートして会話を弾ませていた。最後の15分はFさんが2人に質問。交流の場としての日本語教室は日本語の基礎がこの3人ぐらい出来ている人たちにはぴったりだと思った。

6/7

トピックは折り紙の箱のつくり方。やはり参加型のアクティビティは面白いと思う。今日は中国、アメリカ、フィリピン、台湾、韓国、ラオス、ベトナム、イギリスからの15人。私とYさんで台湾のRさんとOさんを受け持つ。二人の興味が違うことから途中から私はOさんとだけ話すようになった。90分の会話を持続するのは結構難しい。Oさんは日本中を旅行していることからそれについて話してもらう。どうしても助詞が「は」に置き換えられてしまう。助詞が必要という認識があっても直感的にどの助詞が適切かはよく考えてからでないと出てこない様子。

5/31

トピックは色について。これは何色ですか?〜い、〜色と統一していないことを学ぶ。学習者は13人。中国、アメリカ、台湾、フランス、韓国、タイ、ベトナムから。再びKさんとN3の文法練習。問題集に沿って答えていってみるが、果たしてこの方法が適切なのかは疑問。やはり躓くところは使役と受け身、仮定文。文を分析しながら答えていると言うより直感で答えているようなので、日本に長年住んで生活している者の強みだろうと感じる。尤も直感で答えられるというのはよりネーティブのようなところがあるということだろう。

5/24


今日のトピックは自転車のルール。学習者は全部で11人で、中国、タイ、インドネシア、フランス、イギリス、台湾から。Kさんと私でRさんとOさんを担当。あまりにも年齢差、興味の対象が違いすぎるため途中でKさんにRさんを担当してもらう。Rさんはワーホリで何回も日本に来ているフランス人。ゲームやアニメが大好き。フランスでは店員をしているけれど、日本語が上手くなったら通訳翻訳をやりたいのだそうだ。Oさんは台湾の小学校で看護師として保健室勤務をし、50歳で定年退職。その後はボランティアで保健室の手伝いをしたり、旅行、塾で日本語の勉強をしたりしているそうだ。台湾の塾で文法中心の授業を受けているが会話が殆どないため、日本へ来て話す練習をしている。ここはそういう人にはとても有意義な場所だと思う。何度も日本を旅行していて北から南までありとあらゆるところを訪れている。今回は三ヶ月京都のシェアハウスで生活をしながら日本語勉強と観光をしている。殆どがネット上の情報で事足りているようだ。台湾の公務員の定年は今は55歳に引き上げられたそうだが、一般の会社員は60歳から65歳だという。

5/17


毎回集まる学習者。学習目的もレベルも年齢、出身国も様々だ。今日は11名で、ラオス、中国、モンゴル、インドネシア、タイ、オーストラリアから。トピック担当はSさんで京都の地図について説明。ボランティア6名で対応する。私が担当したのはN3の文法を練習したいという中国人のKさんと同じレベルのRさん。Kさんは日本人と結婚、男の子2人のお母さん。Rさんは実習生として3年勤め、今は野菜工場でアルバイトをしている。昨年度中国人女性と結婚。二人で練習問題集を使って問題のあるところを練習。時間を要したのは使役、受け身、使役受け身の使い方だった。このような学習の場で文法中心に教えるというのはもったいないと思った。次回がもしあるとしたら「〜たら、ば、なら」の使い方を勉強する予定。次回は会話から発展させて文の構造練習するという方法に変えられないか相談してみようと思う。

5/10

昨日の朝は4人しか学習者が集まらなかったそうだ。今日も少ないかもという予想どおり今日は5人。ボランティアは8人。一人につき二人のボランティアということになる。中国からの高校生Iさん、台湾の旅行者Cさん、PさんとインドネシアのTさん、中国人のKさん。私は台湾から旅行できているCさんという若い女性とチームを組んだ。中級のテーブルに座っていたけれど、話してみると上級会話運用能力はある。台湾の塾で週一回日本語を勉強しているらしい。日本「に」旅行していると助詞の使い方は難しい。早速「説明」を試みる。「この世界の片隅に」に感動したという話から、どうして感動したのかを説明してもらう。この説明はほぼ達成。小さい間違いやつっかえ部分を指摘し、資源と食材の使い方の違い、「言っている」と「言う」の違いに気づかせる。状態、伝達での使い方に発展練習する。「QW〜か考えている」、「〜ば〜ほど」も練習。日本がなぜそんなに好きなのかという質問には「言葉」がとても面白いのだそうだ。万葉集の歌の綺麗な響きや意味も興味があると。白石一文の本、アニメ「言の葉の庭」が大好きだそうだ。日本語がもっと上達したら日本の本を翻訳したいそうだ。現在は塾の英語の先生。コロンビア大学の卒業生でもある。語学学習に対する意識がしっかりとしていると感じた。

4/26


今日は学習者、ボランティア各8人でほぼ11。Kさんと私、二人でやる気満々の台湾からの旅行者二人CさんとLさん担当。二人ともアメリカの大学で学位を取ったリタイアー組。日本が大好きで1年に1回レンタカーで日本の各地を夫婦で訪ねているらしい。中国語の対応可能な日本語の語彙力があるので会話能力はある。しかし、きちんと構造を把握していないため伝達出来ないことも多い。助詞がよく抜ける、語順が整理されていない、語型が作れない等のため、会話を止めながらその都度説明、理解、練習へと発展してみた。私たちにぴったりの先生だと誉められた。(笑)Cさんはニューヨーク大学の統計学の教授で心理学の本を執筆中。ロサンゼルスと台北に半分ずつ住んでいるらしい。Lさんは森林学の専門家。どちらも定年退職後も活発に活動している。

4/19


今日も少ないと思っていたら、始まる直前に人が集まり16名。シンガポール、台湾、ラオス、ロシア、イギリス、中国、インドネシア、韓国、アメリカからの学習者。トピック担当の人が日本の部屋の名称を紹介していた。Pさんがまた現れた。彼の英語の授業が始まり来られなくなったとばかり思っていたらそうではなかったらしい。Cさんは台湾に帰ってしまった。彼に加えて新しくベトナム人のMさん、イギリス人のSさん、旅行中で台湾人のKさんの計4人。Kさんは台湾に帰るので一回切りの参加。Mさんはシンガポールで出会った日本人と結婚。なり染めを話してもらった。Sさんは東京からながれてきた英語教師。3人とも中級下あたりの会話力だろうか。
自己紹介に質問をしあうという形で、表現に躓く点、間違いやすい表現を拾って練習する。メイさんの「ました」のシの発音がスに聞こえる。「住んでいます」と「住みます」の違い、いつ「〜ています」を使うか、「に」と「で」の使い分け、「と」と「とか」の使い分け、「で」話す、助詞はいつも課題のようだ。お互いのバックグランドがわかったので、来週来ればここから会話を更に発展できそうだ。
ここは交流の場であって日本語学校ではない。この言葉が端的にこのボランティア日本語教室を表していると思う。塾でもない、家庭教師でもない、個人レッスンでもない〜交流を第一目的とする。面白いコンセプトだと思う。

2018年7月6日金曜日

4月14日


2週間お休み。春休みも入って約一ヶ月ぶりのレッスン。今日は新年度のためか、参加者は7人。ボランティアの方が多くなりました。毎回人数の落差に驚かされます。新リーダーが年と年度の違いを説明。会計年度も合わせたらわかりやすかったかもしれないと思いマッました。Pさんは自分の授業が始まり今日からは欠席だったのでCさん一人の個人レッスンになりました。今回は休みの間に楽しんだことを話してもらいました。桜シーズンだったため、醍醐寺、鴨川、植物園、琵琶湖、大阪造幣局など精力的に回ったそうです。ご主人も台湾から来ていたのだとか。家を出てから目的地までどうやっていったか、どのぐらいかかったかを説明してもらいました。V-stem./Nに行く、来るを少し練習。〜とか〜とかV、〜たり〜たりするも練習。話す材料がたくさんあったのでそれを引き出すよい機会でした。漢字圏の学習者は漢字がわかれば語彙が頭の中でイメージされているようです。発音できなくても筆談できるから面白い。彼女の滞在目的や機関を話してもらう前にもう台湾に帰ってしまうと知らされました。「先生、お世話になりました。」と帰って行きました。たった3回のレッスンだったけれど、台湾でも日本語の練習を続けてくれると嬉しい。

3月15日

今日は参加者が18人ぐらいで、先週ほど満員状態ではありませんでした。先週来ていたCさんとPさんがまた来てくれました。2人に加えてまた新人2人の計4人で始めましたが、もう一人のボランテイアが遅れて現れたので新人2人を受け持ってもらいました。先週の復習から始め、volitional form(意志形)への変換の仕方を平仮名表を使ってきちんと練習。その後で可能形も。動詞の種類は2人とも習っている様子。Cさんは一段、五段動詞、Pさんはグループ1、2動詞。名称が統一されていないので多様な学習者を相手に教えるときはややこしいと思います。「〜ようとしたけれど、〜できませんでした」それに対して「〜してください。段々〜ようになりますよ。」Pさんにとって漢字を覚えるのは難しい、チョーさんにとって日本語でペラペラ話すのは難しい〜などと身近な場面を使って会話してもらいました。2人ともやる気満々、話慣れていないからか時々詰まってしまいます。次回は「どうしたら?ばいいでしょう?」「〜たら・〜ば上手になると思う」を練習予定。学習者が教科書に合わせて学習するのではなく、学習者にあわせて説明を提供するというのも面白いと思いました。

3月8日


今日は、台湾、中国、ベトナム、韓国、フランス、アメリカ、イギリスなど出身国、年齢、日本語能力レベルも目的もまちまちな学習者が22人ほど集まりました。ボランティアは7−8名ほど。学習者は各自レベルを自己申告し、2−3人ほどのグループに分かれて学習。私が担当したのは会話を練習したいという中初級レベルの人たち。簡単な自己紹介から雛祭りについて話し合い、それぞれの国のお祭りや年中行事について聞きました。何月何日、どんなことをするかなど。Pさんがイギリスのガイ・フォクス・デーの説明を始めたときに「王様を爆弾で殺そうとしましたが、殺せませんでした」と言いたいところで突き当たりました。そこで、「Vそう」と「出来ない」を使って色々な場面を考えさせ、説明と練習を試みました。納豆、大文字、パーティ、待ち合わせ、日本語などなど。次回この人たちがまた来れば、動詞のフォーム変換をきちんと練習できればと思いました。Pさんが別れ際に「今日は便利で、楽しかったです」と一言。そんな一瞬を嬉しく思いました。

2018年4月26日木曜日

2月22日国際交流会館でのボランティア


今日から京都で日本語ボランティアを始めました。これまで、大学という環境でしか教えたことがなかったのですが、京都というユニークな町で新しい出会いが出来ればと始めました。場所は京都国際交流センター。午前中と午後の授業を見学。どちらも10人弱の学習者とほぼ同人数のボランティアが来ていて、あらゆるレベルを殆ど1対1で教えています。続けて来る人もいれば、その日限りの人、今日来ても来週は来ない人、旅行で興味半分で来る人もいるそうです。ボランティアの先生は熱意と愛情で教えている人、何か役に立ちたい、学びたい、知り合いたいという人が多いようです。
午後のクラスで印象的だったのはMさんとペアを組んで学んでいた看護師で中国人のYさん。来日3年目で日本語学校でも日本語を学び、日本で看護師の資格を取り、現在は病院で介護士として活躍しているという頑張り屋さんです。年配の人相手だからおじいさんおばあさんの日本語表現を理解しなくてはいけないのが難しいそうです。日常の仕事や生活の話をしながらMさんは発音や話癖になってしまった「の」挿入を丁寧に注意していました。「あの時」の使い方エラーから「その時」についても説明。的確な説明でした。元本屋さんのMさん、きっと働きながら本を手に取り日本語について学習したのかもしれません。
当日誰が来るかどんな人が来るか、何を学びに来るのかを蓋を開けてからその場で判断、一時間半で学習を提供するのは並大抵の事ではないと思いました。