2022年6月24日金曜日

6/23/2022

  とても蒸し暑い一日。湿気が目に見えるようです。それに気温も例年以上に高く、メディアでは熱中症注意の天気予報が毎日流れるようになりました。

    さて、そんなお天気の中でも頑張って日本語で話したいという学習者の方々との交流を求めてkokokaに赴きました。今日は全部で7人。先週お休みだったウクライナからのOさんも元気な顔を見せてくれました。韓国のKさんも暑い中来館。

 今日彼らが選んだ京都新聞の記事は二つ。「かやぶきの里守る水のアーチ」と「京大125周年ノーベル賞6人のメッセージ」。 

 まず、短い記事、「かやぶきの里〜」https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/819895から。

 「かやぶき」とは何か?(vs かわらぶき )

 「里」を他の言葉で何というか。

 「かやぶきの里」はどんなところか。

 そこで何が行われたか。

 「防火用」とは何か。

 「一斉」を他の言葉で言うと?

  なぜ防火用の放水が行われたか。

 「幾重」とはどういう意味か。

  その時の光景はどんな様子だったか。

 防火用放水銃はそこにいくつあるか。

 どこに置いてあるか。

 いつから放水銃の設置が始まったか。

 放水は何回行われるか。

 今回と例年のやり方の違いは何か。

 放水銃はどのように動いていたか。

 見学の子どもたちの感想は?

次は「京大125周年ノーベル賞6人のメッセージ」という記事。

https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/817659

 1 本庶さんは何について話したか。 

   本庶さんの発見は何だったか。

   それはどんなタンパク質か。

   そのたんぱく質は何に役立っているのか。

   若い人たちにどのようなメッセージを送ったか。

 2 山中さんは何について話したか。

   山中さんが強く訴えたことは何か。

 3 野依さんは何について話したか。

 4 小林さんは?

 5 吉野さんは? 

 6 利根川さんは?

 どんな人たちが参加したか。

この記事を読んでKさんが気づいたのは「面白み」とおいう言葉。形容詞の名詞化は「〜さ」なのになぜここでは「〜み」というのか。何が違うのか。この違いについて話し合いました。

1 「〜さ」は形容詞が名詞化したもの。面白さ、大きさ、便利さなどほとんどの形容詞がこの形に変化します。

2 「〜さ」は限られた形容詞、面白い、悲しい、苦しい、楽しい、重い、甘いなど感覚的なことを表現する形容詞に使われ、主観的な使い方と言えるでしょう。

以下の論文で検証していますので、興味があったら読んでみてください。 

 https://conference.wdc-jp.com/jass/42/contents/common/doc/P-04.pdf

 もう一つの質問は「高校生ら」の「ら」の使い方。複数形をいうときに〜たちとよく使いますね。いつ「〜ら」と使うのですかという質問でした。うーむ、どうでしょうか。はっきりとした違いはわかりませんがどちらも使いますよね。今のところ関西、男性が「〜ら」を使う人が多いという研究結果があります。全てに使うというわけでもありませんから、はっきりとはわかりません。

なかなか鋭い質問ですね。さすがKさんです。

今日使った言葉:伝統的、保存地区、かやぶき、一斉、幾重、架かる、涼しげ、光景、里、脇、民家、火災、告知、作動、地元、講演、免疫、苦労、生命科学、課題、対象、面白み、足を踏み入れる、細胞、疾病、角膜障害、治験、臨床、牽引、実用化、資金、憧れる、振り返る、在学生


 

 

2022年6月20日月曜日

6/16/2022

 今日は再び少人数の学習者に戻ってしまいました。気長にみなさんが戻ってきてくれる日を待ちましょう。さて、今日は先週に引き続き韓国のKさんとの交流でした。韓国では放射線技師だったそうです。日本では外国の資格は使えないので羽田空港での観光案内や販売、スカイツリーでの通訳、韓国語教師などをしてきたそうです。

今日は京都新聞6月10日に載っていた「#現代 低成長現状維持でOK:チルい」という記事をMさんにリードしてもらって読みました。 新語、造語、若者言葉など、私もはっきりと意味や使い方など把握しているわけではありません。今回の「チルい」も初めて知りました。

「チルい」はどんな時、どんな状態の時に使われているか。

可逆性」とはどういう意味か。

「辞書を編む」とは?

なぜ「チルい」という言葉が注目されているか。

「チルい」の意味はどのように説明されているか?由来は?よく似た言葉は?

どこに説明が書いてあるか。

「チルアウト」とは何か。売っている会社の名前は?

エナジードリンクと何が違うか。

どんな人たちが買うか。いつ飲むか。よく売れたのか。

販売している人はこのドリンクの特徴をどのように説明しているか。

昔と今、働くことについての考えがどのように変わったか。それは良いことだと思われているか。

また、陣野氏は 「チルい」の語源をどう考えているか。

「レイブ」とは何か。

なぜシティポップがチルい音楽の例だと言っているか。

ハイソ」とはどういう意味か。

原田氏の専門は何だと思うか。

「チルい」は典型的な日本の現象なのだろうか。アメリカ、中国の例はどうか。

この「チルい」現象のバックグラウンドとなっているのは何か。

G A F A」とは何か。それと「チル」の関係はどうか。

さて、韓国には「心の荷物を下ろす」という表現があるそうです。 これも「チルい」現象を表現する言葉なのかもしれません。Kさんは、ある程度頑張らないと達成感が得られないと考えています。どんな時に達成感を得られるかを3人で話し合いました。

 今日使った言葉:反映、指摘、特設サイト、販売元、合間、 定着、頻繁、高揚、念頭、諦念、

断言、君臨、次世代

 

 

 

 



2022年6月13日月曜日

6/9/2022

毎日コロコロと天気が変わるこの頃。今日は30度で快晴。まだ関西は梅雨入りしていません。

今日はそろそろ学習者が戻り始めたのか、10人の学習者の方々が集まりました。先週に続いてウクライナのOさん、そして、新しく韓国のKさんが加わりました。簡単にOさん、Kさん、M, 私 と自己紹介をし、京都新聞の堀江謙一さんの太平洋横断についての記事を読みました。リンクは https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/808782

最後にオンラインツール”理解ちゃん”を紹介。読解学習に繋がるといいなと思いました。

Firefox (Mozilla)というブラウザーのaddonです。

 さて、今日加わった韓国からのKさんは読解力もあり、語彙も豊富、日本語能力試験1級も合格しているとか。コロナで一時帰国したものの、夫の仕事で東京に6年、大阪に3年、京都に2年、合計11年住んでいるのだそうです。3人の子供たちは全員留学し、今は韓国で仕事をしています。お寿司が大好きなのだそうです。

O さんは京都新聞に記事が載り忙しくしている様子。ゲームのイラストを描くのが仕事で、私たちに仕事の一部を見せてくれました。さすがプロ。綺麗な画でした。Kさんの娘も韓国でゲーム会社で働いているそうです。ゲームに関しては全く知識のない我々で、知っていればもっと面白いのになと思いました。

短い記事でしたが、いろいろな言葉が出てきました。漢字の読み方、一文一文の理解、記事全体の理解、そして、内容について話し合いました。

・6月5日何があったか。→

・どうして?→

・ヨットハーバーは何県にあるか。→

・兵庫県はどこか?→

・日本に着いたのはいつか?→

・ セレモニーで堀江さんが言った「精神肉体完全燃焼」とはどういう意味か。

・また「青春真っ只中」とはどういう意味か。

・「薄氷を履む思いで準備した」とはどういう意味か。

・堀江さんは今回の航海をどう思っているか。

・以前堀江さんが太平洋を横断したのはいつだったか。

・その時堀江さんは何歳ぐらいだったか。

・前回と今回を比べて変わったことは何だったか。

・堀江さんがヨットハーバーに着いた時、疲れていてぐったりしていたのか。

・到着してまず何をしたか。

若輩とはどういう意味か。

大器晩成とはどういう意味か。

・堀江さんの船の大きさはどのぐらいか。名前は?

・堀江さんの航海は何日間だったか。

・いつアメリカを出発したか。何月何日ごろだったか。

・航海した距離はどのぐらいだったか。

発音に意をつけましょう

おおさか、こうかい、たいへいよう、ゴール、ヨットハーバー、かぞく

私たちも青春真っ只中、大器晩成といつでも言えるといいですね。


 

 

2022年6月4日土曜日

6/2/2022

 コロナ休講後、木曜クラスが再開されたものの学習者はなかなか戻ってきてくれません。4月、新学期以来、毎週3−4人程度です。ひょっとしたらクラスが再開されていないと考えている学習者が多いのではとボランティアは何とかしてみなさんに戻ってきてもらいたく、どうしたらいいかと考え始めました。

さて、久しぶりにkokokaの学習者を担当しました。今日は4人。中国からの学習者が3人とMさんと私が担当したウクライナ人のOさんでした。何と6月4日の京都新聞の1面と27面に彼女の記事が掲載されているではないですか。とても嬉しかったです!https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/807737

Oさんはハリコフで出会った日本人の友人のつてで京都に来たのだとか。大学時代に日本語を勉強し、将来は翻訳の仕事をしたかったのだそうです。村上春樹の小説が大好きで、小説の中に出てくる人物の言葉がとても胸に響いたと言っていました。でも、今はウクライナのリモートワークでイラストの仕事をしています。日本との時差のため夜遅くまで仕事をしているため朝早くはなかなか起きられないと、クラスにもギリギリで駆け込んできました。さて、何をしましょうかと聞くと読んだり、語彙や会話など忘れているので取り戻したいという事でした。そこで、たまたま別の人のために準備してあった京都新聞の記事「芭蕉の野ざらし紀行が44年ぶりに再発見」という記事https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/798876を読んでみることにしました。記事を読むには俳句、俳人、挿絵、巻物、その時代についても同時に勉強することになります。記事の内容の理解を段落ごとに、または一文ごとに進め、1時間半で全て終了することができました。読み進めながら少しずつ言葉や言い回しなど思い出して来たようです。この調子この調子!頑張りましょう。


記事の概要     

・どうして記事になっているか 

 「芭蕉の野ざらし紀行」 が一時行方不明だった。

 それが、50年後に再発見された。

・芭蕉はどんな人か。

 江戸時代の俳人。俳句を作る人。

・俳句とは?

 5、7、5音からなる日本の短い詩の形

・ 紀行文とは?

 旅のことを書いた文

・「野ざらし紀行」とは?

 1686年〜1687年ごろに書かれた。

 芭蕉の直筆本。

 江戸(東京)から京都などを回った時の旅の文。

  俳句、文、挿絵がある。

・いつ?

 去年12月。

・どこで?

 京都の福田美術館が美術商から購入した。

・関西大学の藤田先生とは?

 「野ざらし紀行」を調査した。

・調査で何がわかったか?

 絵や直筆から芭蕉のものと判断した。

・これからは?

 芭蕉がなぜ絵をくわえたかを考える。

・天理本とは?

 天理本という同じようなものがもう一つあるが挿絵がない。 

よく理解できました。そしてうまく記事について話せました。