2022年7月22日金曜日

7/21/22

 京都ではオミクロン感染者の数が急増しています。kokoka日本語クラスは来週から夏休みに入りますが、これ以上の感染拡大が起こらないように願うばかりです。

 さて、今日も蒸し暑い一日。学習者が6人に対してボランティアが7人でした。いつものように韓国のKさんが来てくれました。今日選んだ記事は京都新聞の『「男社会」文学界に新潮流』という記事。「史上初芥川賞候補全て女性」と小見出しがついています。この記事を読みながら韓国語の漢字語と日本語の違いについても相互に学ぶことができました。

・芥川賞がはじまって以来、何が今年初めてだったと言っているか。

・芥川賞は今年で何回めか、また何年ぐらい続いているか。

・芥川賞と同時に発表される賞は何か?今年新しかったことは何か。

・これまでの傾向はどうだったか。

・今年の受賞で分かったことは何か?

・どのように現在に繋がってきたか。

・芥川賞というのはどんな賞か。

・これまでの受賞作家の傾向は?

・日本の男性中心的文学理論はどこから入ってきたか。

・大正時代以降、女性が日本の文学界に現れた経緯は?

・日本の文学界の流れで女性が果たした役割は?

・芥川賞の選考委員に女性が登場したのはいつか。

・女性による女性の文学賞について簡単に説明しなさい。

・今回この賞と関わりがあった受賞者は?

・この賞の影響は?

・今後の目標は?

今日使った言葉:史上、候補、有識者、潮流、私小説、仄めかす、奮闘、浮き彫り、先行、境地、開拓、登竜門、概念、勃興、相まる、基づく、差別性、就任、立ち上げる、官能、もがく

  今日は日本の女性の社会的役割なども同時に話すことができました。なぜ自分の職業を「主婦」というのか、主婦の仕事は夫婦で役割分担してするもので「職業」ではないとKさんと意見が一致。また韓国では有識者に対して無識者という言葉がある、八方美人というのはなんでもできる人と良い意味で使われる、日本の「検討する」という言葉の使われ方など韓国語で使われる意味が違うと認識を新たにしました。 

 今日も楽しく、よく笑って学習できました。毎週、この時間が楽しみになってきました。

 

 

2022年7月17日日曜日

7/14/2022

 雨が降ったり止んだり、とても蒸し暑い一日。こんな日はあまり出かけたくないですよね。そのせいか学習者は3人。もうすぐ祇園祭とあって何となく京都中が落ち着かない雰囲気です。

 今日読んだ記事は京都新聞から「山鉾・神輿、権力の力関係投影」。日曜日は3年ぶりの山鉾巡行。その祇園祭の歴史について学習者もボランティアの我々も勉強になりました。韓国のKさんを囲んでボランティアのMさん、Sさん、私3人と勉強しました。


 

 記事は奈良大の河内先生のインタビューをまとめたものです。

・祇園祭はいつの時代から続いているか。

・今年の山鉾は何基あるか。その頃、山鉾は何基ほどあったか。

・祇園祭の運営についてどのようなイメージがあると言っているか。

・実際はどうか。

・今の山鉾はいつの時代のどのような鉾を基に作っているか。

・その当時の公家の反応は? 

・応仁の乱前の祇園祭はどうだったか。

・鉾は広い地域から数多く参加していたとあるが、例えばどのような地域から出ていたか。

。当時の鉾は何基ぐらいあったと言われているか。

・その時の祭りの担い手の中心は?また、完全に自立していたか。

・祇園祭の2本柱とは何か?またずっとこの形を取ってきたか。

・足利義政の頃、祇園祭に際して将軍はどのような権力を見せていたか。

・中世とは?

・その頃の権力と社会の成り立ちを簡単に説明しなさい。

長い記事だったので全部は読めませんでしたが、ボランティアの我々も知らなかったことが多々あり、「へえ、そうだったんだあ」と感心しながら読みました。Kさんの読解力は相当なものです。

今日使った言葉:山鉾巡行、24基、室町時代、担う、抗する、営む、幕府、探る、再興、略儀、女人禁制、元号、公家、ふり、史上、前祭、一対、陰陽師、辺り、上回る、並々ならぬ、朝廷、寺社、権門体制、世俗、裏打ち、傾く、稚児、たたり

 


2022年7月10日日曜日

7/7/2021

 今日は七夕。毎年木曜午前会では学習者に短冊にそれぞれの願いを書いてもらい竹に飾ります。今日は10人の学習者が集まりました。

最近毎週参加してくれている韓国のKさんとウクライナのOさんの願いです。ボランティアのSさんと私はみんなの日本語上達を願いました。

七夕の初・中級者むけの簡単な読み物があったので、日本の七夕まつりについて少し学びました。韓国にも同じ祭りがあるそうです。キョヌアシニッヨといって韓国語で彦星と織姫という意味です。ウクライナではこの日、古くからの迷信があって、恋人同士が手を繋いで焚き火の上を飛び越えたり、裸で海に入ったりします。焚き火をとび越える時、二人の手が離れなければ恋が実るだろうと言い伝えられています。

読み物を読んでいて結婚してすぐの人たちをポカポカと言うかというオノマトペについて質問がありました。この場合はホヤホヤですね。新婚ホヤホヤと言います。ポカポカは春の暖かい日に使います。よく似た表現でホカホカもあります。こちらはよく食べ物に使います。スチーマーから出したばかりの中華饅頭や、焼きたののパンにも使えます。短冊を吊るすという表現から他に何を吊るすかも話しました。そこで、話題になったのが、てるてる坊主。てるてる坊主を吊るすと言いますが、毛が生えてない頭はツルツル。喉越しがいいそーめんやうどん、蕎麦もツルツルと言います。オノマトペは難しいですね。七夕の歌にも「サラサラ」「キラキラ」の言葉も出てきます。

七夕談話で時間がなくなり、今日は京都新聞の「月や火星移住へ共同研究」という短い記事だけ読みました

共同研究とあるが、どことどこの研究か。

記者会見でどんな研究だと言っているか。

月に住むと何が問題になってくるか。

そのためにどのようなことを開発しているか。

いつ移住できるように研究を進めているか。

住む環境はどんな形をしているか。

重力を得るためにどのようにすると言っているか。

重力が低いところではどのようなリスクがあるか。

他にもどんなことをしようとしているか。

チーム代表の意気込みは?

KさんもOさんもこのような環境には住みたくないそうです。まず自然がないからという理由。そこから人工的な環境による弊害なども話しました。宇宙のごみや生活環境のゴミの話も。日本に住んでいていかにゴミが多いか二人とも実感しています。ドイツの例を挙げて、ビンなどはリサイクルすればお金になること、韓国は生ごみは重量で料金が変わるためなるべく量を減らすように各家庭で工夫しているなど。地球環境がどんどん変わる中で毎日の生活で変えられることを変えなくてはと思います。

今日使った言葉:銀河、天の川、短冊、移住、人工的、重力、居住施設、収容人数、師匠、回避、ぶっ飛ぶ、発想

 

 

2022年7月1日金曜日

6/30/2022

  暑い、暑い、暑い日。京都は37度。Kokokaへ行くにも汗だくでした。でも、Kokokaの広い空間は入るとホッとします。暑くてどうしようもない日はKokokaで日本語で話すのもいいかもしれません。

 今日はいつものKさん、それに中国からのTさんが加わりました。Tさんは一見お坊さんかと思ったら、日本の仏教を勉強しているビジネスマンだそうです。醍醐寺側の一乗寺のそばに妻と中学生の娘と一緒に住んで2年半と言っていました。

 今日読んだ記事は京都新聞から「乗客の動線交差避ける、地下鉄エスカレーターなぜ東山駅だけ上り下り逆?」「家族でも友達でもない心地よさ 誰でもどうぞのおうち」の二つです。

 最初の記事は「読者に応えるQ!」という 質問欄に載っていたもの。

・どのような質問が京都新聞に寄せられたか。

・京都の地下鉄のホーム近くのエスカレーターは普通どのように並んでいるか。

・東山駅の場合はどうか。

・質問をしたのは誰か。

・不思議に思うのはこの人だけか。

・京都のエスカレーターの配置はいつ決まったか。それはなぜか。

・京都の地下鉄で二基並んだエスカレーターは全部でいくつあるか。

・例外はいくつあるか。

・東山駅のエスカレーターは最初から逆なのか。それはなぜか。

・なぜ改札口の場所を変えなかったのか。

・このルールは京都だけなのか。

・他の地下鉄ではエスカレーターの配置をどうしているか。

・京都はなぜ統一ルールを決めたと言っているか。

次に読んだのは「誰でもどうぞのおうち」という記事。ちょっと記事が長くて全部読み終えることはできませんでした。でもKさんとTさんの読解力。記事のあらすじは理解できたようです。

・記者はなぜこの「おうち」を取り上げたのか。

・どこでこのおうちを見つけたのか。

・どこに位置するか。家の広さは?名前は?いつ訪問したか。

・ 訪問時の印象は?家にはたくさん人がいたか。どうしてか。何をしていたか。

・このおうちの仲間は訪れる人にとってどんな存在か。

・この日のイベントはなんだったか。何人集まって、どのように時間を過ごしていたか。

・なぜ納豆を作ったのか。どのように作って、結果はどうだったか。

・この家を運営しているのは誰か。

・「おうち」が始まったきっかけは?

’「おうち」の利用者にはどんな人たちがいるか。

ここまで読んで時間切れになってしまいました。もし来週会えたら残りを読みましょうか。

今日使った言葉:上り、下り、不思議がる、特例、違和感を抱く、進行方向、混乱、発生、構造、建物、改札、動線、安全確保、規則を設ける、推測、解放、添える、居心地良さそう、のどか、家主、買い出し、気が向く、窮屈、歓談、めいめい、意気投合、空間、輪が広がる、関東間、京間、反面教師、親孝行、苦労、根がれ、わら、犠牲

文中「窮屈な家族」という表現があったので、どのような家族が窮屈か、自分達の家族を例にとって話し合いました。