2018年8月4日土曜日

8/2


今日で前半終了。
明日から約一ヶ月間の夏休みに入る。今日も猛暑。多くの学習者はkokokaでしか日本語で話す機会がないという。なかなか日本人社会に入って話すのが難しいようだ。今日の学習者は中国、台湾、フィリピン、アメリカ、韓国、アルゼンチン、フランス、デンマーク、ベトナムからの12名。
私はベトナムのFさん、アルゼンチンのAさんと会話する。Aさんは日本人と結婚、子どもがいる。ホテルでコンシェルジュをしながら自分のビジネスがある様子。結婚前は世界中を旅していたそうだ。今の生活も自分も段々つまらなくなってきたと言う。
まずAさんの紹介をもう少ししてもらう。次にAさんがFさんのことを聞き出し、知り合うという方法で話してもらった。途中、半島、湾、登場人物、文献、見た目、ヒッピー、ツーリスト・ガイド、計画的、技師、発達、低農薬汚染、大豆などの語彙の使い方、「〜事が出来ない」「しょっちゅう〜する」「〜に同化する」「〜てしまう」など文型確認ができた。Fさんがベトナムにいたときは農業の技術指導を行っていたため米や野菜の植え方について話してもらう。一方、アルゼンチンのように大きな土地では機械や農薬を使って行う大量生産の農業と違うことが会話からわかってきた。アルゼンチンでは広大な土地で大豆を育て輸出しているらしい。Aさんは昔は自然農法に共感していたが、今は人口増加と食糧不足を補うため新しい農法が必要だと言う。自分はもうシステムの中に入っているから考え方も生活も変わったとか。学習者もボランティアもこの場で個人的な生き方についてシェアし、それを日本語で話せるというもの面白いと思う。

7/26


 再び暑い一日。もう猛暑が始まって2週間ほどになるが、一向に涼しくなりそうにない。しかもまだ8月にもなっていない。そんな中学習者が16名集まった。韓国、中国、台湾、ラオス、アルゼンチン、スペイン、ベトナム、デンマーク、フィリピンからと9カ国に及ぶ。
 この日のトピックはto wear。着る、はく、つける、はめる、締める、さす、かける。日本語は対象によって動詞が異なること、対義語も紹介。なかなか良いトピックだと思った。毎回の事ながら10分では短すぎ、紹介だけに終わってしまうのが残念だ。
 いつものFさんに加えて以前一度話したベトナム人のMさん、中国からのRさんと話し始める。年齢も近いことから良い組み合わせだと思った。少ししてから、もう一人韓国人のPさんという男性が加わり、全部で4人の会話になった。FさんとRさんが実習生、Mさんが主婦、Pさんは韓国で映像関係の会社を経営していた人だ。日本人の奥さんとのあいだに子どもが出来たため京都に移り住むことになったとか。
 特に話したい話題はないようなので、とりあえず文化の違いについて話してもらうことにした。まずは食事。日本の食べ物は塩分が多い、味が薄いとだれの口にも合わないようだ。中国、韓国、ベトナムは揃って唐辛子のきいた辛い食べ物が多い。「辛い->辛さ」と形容詞から名詞形に変換し、使い方を考える事を試みた。唇も舌もヒリヒリするほど辛い食べ物を日常的に食べているらしい。
 どの国も主食は米。野菜の量が日本に比べずっと多いのだそうだ。特に緑の野菜。西洋諸国に比べ日本人の野菜の食べる量がかなり多いと思ったが、最近は肉の量が多くなったため、そう思われるのかも知れない。
 お風呂とシャワーの話になり、「お湯を流しっぱなしにして浴びる」という表現から-「〜ぱなし」の意味と使い方を確認。今日はあまりまとまりがなかった。反省。学習者の組み合わせが課題だと思った。

7/19


連日京都は38度以上の猛暑。昨日は39度、今日は39.8度。命に関わるような危険な暑さと警告されている。そんな中、参加者は16人。外を出歩いているよりはkokokaに来ていた方がいい。出身国は台湾、中国、シンガポール、ベトナム、米国、ルーマニア、カンボジア、韓国、フィリピン。私は今日で最後のOさんとベトナムのFさんと話す。
 FさんにOさんのこの三ヶ月弱の滞在について聞いてもらう。今回の旅の目的、予定どおりにしたいことが出来たか、何が一番楽しかったか、台湾に帰ってすぐにしたいことは何かを中心に話してもらう。第一の目的は何と日本語の会話練習だったそうだ。月曜日の休館日以外は毎日kokokaで会話練習。ほとんど午前と午後のクラスに参加している。これだけ熱心に練習すれば上手になるはずだ。休みの日にはせっせと観光と美味しい物ハンティング。京都の観光地やレストランについては私よりもよく知っている。随分色んな所を紹介してもらった。楽しかったことは苔寺、瑠璃光院、延暦寺を見て回ったことだそうだ。Oさんは日常会話をおし進める力がある。今度帰ってくるときまで台湾でも練習し、会話力を維持できると良いのだけれど。
 話の流れからFさんの生活環境について話す。ベトナムにいるときに京都での実習がとても良かったと聞き、期待を持って来たものの冬の暖房、布団が十分でなかったこと、夏は冷房がないため部屋が暑くて寝られないことなとがわかった。実習生の生活環境を整えておくのが雇い主の義務のはずだ。「冬は暖かく生活できるように、夏は涼しく生活できるように準備するべきだ」という表現を練習する。日本人としてはとても恥ずかしい。Fさんの若さと明るさで何とか2年近くきたもののあと1年、何とか過ごしやすくなる事を願う。ミーティングで外国人のための法律相談を勧めてみたらどうかと言う意見が出た。
Oさんが元気でいる限りはまた日本へ来てくれるだろう。彼女と知り合えて台湾について大いに学ぶところがあった。

7/12


今日は参加者が14名。出身国はスペイン、中国、フィリピン、韓国、ベトナム、台湾、タイ、ルーマニア。先週に続きOさんと会話。1対1の会話だったのでOさんの生活や今回の水害について話す。
 台風や洪水、地震は台湾も多いため、あまり驚きはしなかったそうだ。「〜を通過する」「〜に土砂崩れがある」「水害がある」など、相変わらず助詞が難しそうだ。土地の話をしていたら台湾にも高雄、岡山、松山という場所があるとか。日本人がつけたのだろうか。
 「民宿の女将さんが〜てくれた」を復習。もうすぐ帰国するのでお土産も買わなくてはいけない。「もし〜たら、〜で〜を買おう思う。」も練習。こちらも精力的に最適のお土産を探し回っている。三食とも外食なので、あちこち美味しい物を求めて動いている。担々麺の六傳屋、イノダコーヒー、高島屋の恵亭、河原町三条の都野菜などなど。基本的に日本滞在をフルに楽しんでいる人だと思う。