2023年1月31日火曜日

1/26/23

  今週、京都は寒波が来ていて連日最低気温が零下5、6度。昨日はkokokaの日本語教室は全て休講になりました。今日、再開したものの路面はまだ凍っていたり、雪が積もっていたり危険な状態でした。でも、熱心な学習者が11人集まり、それぞれに日本語の学習を続けていました。

 今日、新聞クラスに来たのは韓国のIさんだけでした。自転車で来る人にはちょっと危険すぎるかもしれません。 Iさんは次の日に韓国に帰国。それで、今日が最終日。娘さんやお孫さんに会いたいから早く帰国するそうです。来週から来られないのは残念ですが、きっと国で家族と楽しい時間を持てることでしょう。

 今日読んだのは1月24日の京都新聞の記事「 裸売り野菜 2割弱のみ」というプラごみ削減に関する記事です。まず韓国と日本の違い、カルチャーショックについて話してもらいました。Iさんが感じたのはバスの乗り方、ぶつかった時の人の反応、道路を横断するとき、家の中の寒さなどです。1,韓国ではバスを降りるときボタンを押してすぐに降りるが、日本ではバスが止まるまで待ってから降りる。2,人にぶつかったときは日本人は丁寧にあやまる。3,韓国ではいつでもどこでも道路を横断する傾向がある。4,日本の家は断熱材があまり使われていなかったりオンドルがないため中がとても寒い〜などでした。私が日本に来たときのショックは生ゴミ量やプラごみが多いことでした。韓国は地域によって違うけれど、生ゴミは重さによって料金が違うそうです。Iさんも刺身に入っているプラスチックのしそやキクなど無駄だと思うそうです。記事を読んで、今日はゴミについて色々と話しました。

 京都市はどこで何の調査をしたのか。協力したのは?

 多くの店に設置されているのは何のための箱か。

 プラスチック包装が多く使われているのはどの売り場だったか。

 市はなぜこの様な調査をしたのか。理由を二つ。

 どんなものを調査したか。

 なぜ結果的に調査品目が多くなったのか。

 調査の結果どんな事が分かったか。

 裸売り野菜とは何か?裸売りされているのは何パーセントだったか。

 また裸売りされている商品が占める売り場面積は何パーセントぐらいだったか。

 包装が多くなった理由のひとつは何だと言っているか。

  フランスでは裸売りと包装されたものではどちらの方が多いか?

 将来、プラごみを減らすためにどうしたらいいと言っているか。

 この調査の報告はいつどこで行われるか。行ける人は?

今日使った言葉:裸売り、ゴミ減量推進、店舗、削減、発泡トレー、過半数、設置、浮き彫り、青果、消費、小売り、複数、面積、占める、惣菜、可能性、工夫、先進的

 

2023年1月20日金曜日

1/19/2023

  来週になるとまた寒気が戻ってくるとか。今週はそんな冬のちょっとの中休みでした。今日の学習者は14人、ボランティアは11人。中国、オーストラリア、ベルギー、フィリピン、ヨルダン、韓国などから学習者が集まりました。

 今日新聞記事を読んだのはいつものCさん、先週に続き中国四川省出身のTさん、そして初めて参加した韓国のIさんでした。Iさんはお連れの仕事上時々京都に滞在することがあるそうです。今回は二ヶ月間の滞在。今日は今朝の京都新聞から「京都大原暮らし翠の記#6、里の年末年始 2 年の瀬に響く 山本陽平」「身と心にしみる除夜の鐘」を読みました。

 まず、それぞれのお里の年末風景を語ってもらいました。Cさんの地方ではアイスクリーム、Tさんの地方は豚を燻製にし、スモークベーコンを作って食べる、Iさんは餅を食べるそうです。トッポギではなくトックップというそうです。同じアジアでも住んでいる地域によって随分違いますね。

 大原は皆さん聞いたこともなく、もちろん行ったこともないそうです。簡単に行き方、三千院としば漬けを紹介しました。以下のように記事を読みながら理解を確認。

 筆者が年末を感じるのは何か。

 修験道とは、山伏とは、托鉢寒行とは何か。

 いつもの年末の音が聞こえなくなったのはなぜか。

 托鉢寒行はどのように行われるか。

 無病息災、商売繁盛、風物詩とはどういう意味か。

 厳寒期とは?そのころは村の風景はどのように変わるか。

 筆者は雪が溶けた時にはどのように感じたか。 

 筆者の通常の大晦日の過ごし方は?

 今回の年末はどうしたか。

 家族全員で一緒に過ごしたのか?

 この時の気温は?

 三千院まで行く途中の風景はどうだっか?

 三千院に着くまでにある他の寺院は?

 境内ではどんなことが行われていたか。雰囲気はどうだったか。

  筆者が鐘をつく前にしたことは?

 鐘をついて筆者が感じたことは?

 その時の空気や心情が表現されていたので学習者はぜひ行ってみたいと言っていました。なかなか京都に住んでいても京都人の日々の生活情報を知ることはないのでしょうか。新聞を読むことで表現方法や何気ない日常の情報に接することができたのは良かったと思いました。言葉の置き換え、一文一文の理解、全体の流れなどよく話す事ができました。

 最後にそれぞれの新年の抱負を語ってもらいました。

 Cさん:図書館にある自分の専門書(言語学、日本語教育)を国に帰るまでに全部読む。

 Tさん: 日商簿記の資格を取る。

 Iさん:家族ともども健康でいる。

でした。私は年内に陶芸の薪窯を作り、窯焚きをする、です。

今日使った言葉:滞在、在住、年の瀬、移住、山伏、ホラ貝、托鉢寒行、僧侶、聞き逃す、恒例、音響、暮れ、中旬、集落、持鈴、民家、無病息災、商売繁盛、風物詩、厳寒期、しめやか、里、雪化粧、お決まり、除夜の鐘をつく、就寝、参拝、暗がり、かがり火、道場、住職、振る舞う、鐘楼堂、読経、幻想的、シュロ、撞木(しゅもく)、梵鐘(ぼんしょう)、余韻

 

 

 

2023年1月14日土曜日

1/12/2023

 そろそろお正月気分も終わり始め、今日の寒い日に19人の学習者が来てくれました。アメリカ、フィリピン、フランス、中国、オーストラリア、ベルギー、香港、韓国、台湾からの方々でした。

 いつものCさんとしばらく顔を見なかった Rさん、それに中国四川省からからのTさんの3人で京都新聞今日の「凡語」と11日の「なぜ継母はきつく当たるか」という記事を読みました。

 Tさんは中国四川省の出身。通信販売でレザークラフトの材料を売るお仕事をしています。日本に来たきっかけは日本文学が大好きで、芥川など読んだことがあります。

 今日の「凡語」は卵について。

 目玉焼き、親子丼、オムライスに共通する食材はといえば「鶏卵」ですね。それが最近値上がりしているという話しです。ウクライナ危機だけが原因ではなく、鳥インフルエンザによる殺処分が大きな原因だそうです。

 ここで使った言葉:丼、万能選手、寒卵、滋養に富む、珍重、消費、まかなう、価格変動、優等生、異変、上昇、高騰、殺処分、渡り鳥、やむを得ない、徹底、供給、品薄、胸が痛む、高値、ほっこり、せめて 

 次に読んだのは「前向きに生きるレッスン、なぜ継母はきつくあたるのか」という記事です。あまり難しい記事ではなかったので三人ともすらすらと読めました。しかも、シンデレラの話はどの国の人でも知っていることから、内容的には難しく感じられなかったのでしょう。エンパシーとシンパシーの話しで、この多様化・多文化社会を生きる上でエンパシーを育てることが大切ではないかということでしょう。文中の質問「なぜ継母はシンデレラにきつく当たったのか」ではそれぞれ面白い考えが出されました。

・シンデレラの美しさに嫉妬したから。

・自分が不幸だからやきもちをやいたのでは。

・シンデレラの若さが羨ましかったから。

・自分の娘たちが醜かったから。

もう一つ「なぜ犬や猿がきびだんごひとつで危険な鬼退治に付いていったか」でした。これは桃太郎のお話をみんなで復習してから話しました。

・たぶん鬼退治に一人で行くのが大変だろうからかわいそうにおもったのだろう。

・きっと宝物がいっぱいもらえるという下心があったからではないか。

ここで使った言葉:シンパシー、エンパシー、同情心、共感力、知恵、価値観、事態、多様化、片方、有意義、嫉妬心、命をかける

 


 

1/5/2023

 あっという間に年が明け、今日はもう5日です。

令和5年卯年、明けましておめでとうございます。お正月の寒い朝、あまり学習者も集まらないのではと思っていましたが、いつものCさんが来てくれました。用意してあった1月1日の京都新聞から「漢字でおめでとう。兎と亀にもストーリーが。」という記事を読みました。

兎にはどんなイメージがあるか。

兎に関係した漢字熟語はそのイメージを反映しているか。例えばどんな漢字語があるか。 

それぞれの漢字語の意味は?

悪い意味の言葉ばかりか。

どんなときに使うか。

イソップの兎と亀はどんな話しか。

亀甲文字とは何か。

亀甲文字は何にどのように使われたか。

「兆」が入った言葉にはどんなものがあるか。どんな意味か。

「逃げる」という漢字にはどんな意味が含まれているか。

Cさんは大晦日には知恩寺の数珠廻しと除夜の鐘を体験し、友だちもできたそうです。そして新年は下鴨神社で初詣をし、おみくじは大吉をひいたそうです。今年はきっとCさんにとって飛躍的な良い年になることでしょう。